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2021/08/13

第24話

23話
彼女が世界を救えるかもしれない。

そんなの本当かどうかは分からない。

だけどやってみる価値は十分にある。
佐藤 樹
でもそうする為には彼女に会わないと。
とりあえずこの場所にはいなかった。

次は何処を探そう。

そう思っていたら全く関係無いけどちょっとした疑問が浮かび上がる。
佐藤 樹
あれ?
というか僕はいつ幽霊になったんだ…?
この墓石に名前が彫られていたから1000年前?

でも僕は普通に彼女とお祭りを楽しんでた。

だとしたらあの大きな地震が起きたとき?

いや、それも多分ちがう。

だってアナウンスをしていた人が僕に話しかけていたから。
佐藤 樹
だとしたらいつなんだ……?
この墓地に来るまでの出来事は?

そういえばブレスレットを落として避難していた人にぶつかったよな。

あれ?鈴付きのブレスレット?
佐藤 樹
そうか。
鈴って死者蘇生とか元に戻すって意味があったよな。
そう考えると今までのことも納得出来る。

じゃあ彼女がブレスレットをくれたって事はボクが幽霊だった事に気づいてたんだな。

なんかそれで無理やり嘘つかせちゃったのか。

ボクが幽霊だって気づいてないから彼女に幽霊の振りをさせて。

彼女だって半分幽霊な事は変わらないんだけど。
佐藤 樹
元に、戻す……?
鈴があれば何とか出来る?
元に戻す。

この歪んだ世界が変わるということ。

多分鉄格子の外に出ればみんな死んでる。

あのオカルト本の話がそっくりこの世界に関係しているのであれば。
佐藤 樹
でも鈴を鳴らすだけだと意味無いよな。
それにもうボクは鈴持ってないし。
君がくれたブレスレットはきっと津波で流されてる。

ここは結界みたいなのがあったから津波が入ってこなくて安全だけど。


シャランシャラン〜
遠くで鈴の音が聞こえた。

きっと彼女が何かしているはずだ。
佐藤 樹
今すぐ会いたいけど……。
どうやったらいいんだ?
分かっているのに何にもできない。

とはこの事なんだろう。

ここは神社だからお賽銭をいれて願う……とか?
佐藤 樹
でも賽銭箱は津波で壊れてるだろうし。
流石に無理かな。

……じゃあボクに願ったら?
佐藤 樹
自分のお墓に願う……ねぇ。
ご先祖さまに願いを伝えるのはよくある事だし、もしかしていけるんじゃない?

ふわふわとボクは自分のお墓に近づく。

お墓の前でスぅーっと大きな深呼吸。

そして精一杯の願いを込めて礼をした。