第12話

12話
643
2019/02/03 09:54
美蘭ちゃんは背伸びをして先生の髪に触れると前髪を元あった位置に戻すように髪の毛をすいた。

背伸びをしすぎた美蘭ちゃんが、バランスを崩して廉先生の方へ倒れる。






それを私の大好きな廉先生の腕が受け止めた。























































その一連の流れが自然すぎて2人を邪魔してやろうなんて思う暇すらなかった。
































上木美蘭
きゃっ、…
永瀬廉
女の子なんだから気をつけなきゃ。ね?
上木美蘭
はい…ごめんなさい。
いつまでくっ付いてるの。
離れてよ。

そう思うのに足が動かない。
永瀬廉
心配だな。なんか悪い男につかまりそう。
あなた
…え?
永瀬廉
ふふ、とにかく気をつけて。










ただ私を支配したのは敗北感だった。

プリ小説オーディオドラマ