ずっと避けまくってるしなぁ。
合わせる顔がないというか……。
後ろめたさで逃げたくなるんだよね。
急に声をかけられたので、誰だろうと後ろを振り向いた。
振り向いた僕の視線の先にいたのは、少し会いたくないと思っていた人物だった。
影山飛雄。
中学の頃の、部活の後輩だ。
王様っけが強くて、あんま仲良くはなかったな。
トスが完璧だったから、そこは尊敬してた記憶がある。
何かと優秀だったけど、周りへの配慮に欠けてた奴だ。
バレー馬鹿なとこは変わってなさそう。
次に続く言葉が思いつかなくて、言葉が詰まる。
なんか、この沈黙、つらい。
影山、身長伸びたか?
なんか大きく見える。
……決して僕がチビって訳では無いはず。
うん。そんなわけない。
おぉ、なんか変わったっぽい……?
わかんないけど。
あの王様がいなくなったなら先輩方に迷惑かけてたりは無さそうだ。
うまくやってけてるのかな。
影山の発言が終わるのを待たずに、思いっきり遮った。
宣言しきるのは無理です。
相変わらずすぎる。
えー、いつも見ていただいている皆様ありがとうございます。
宣伝挟みます。
来てくれると嬉しいです。
全然来なくて悲しんでる。
宣伝失礼しました!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。