なんとなーく気まずい雰囲気を、日向がぶち壊してくれた。
まじで走ってきたのか、めっちゃ息切れしている。
影山がキッと睨むようにこちらを向く。
うーん、なんか怖い。
え、煽るの?勇気あるね日向。
すごい。
煽りに対して、全く見向きもせずにこっちだけ見ている。
なんとなくだが、いつになく真剣に見える。
影山、なんか怖い、
なんだろう。目つきなのかな。
雰囲気か……?
状況が、つらい。
空気が怖い。
日向来ても状況変わってなかったよ。うん。
えーと、待って、まさか田中と同レベルだったりする?
しかもそんな自信満々に言うことじゃない。
ふと影山の方をちらりと見ると、戻ろうとしているようだった。
僕たちに背を向けて、校舎の方に向かっていた。
……なんとなく、寂しそうだと感じたのは気のせいだろうか。
心做しか、さっきより顔が曇っていた。
この距離なら、聞こえるよね、多分。
叫ばなくても大丈夫なはず。
影山は少し歩いていた足を少し止め、また歩き出した。
反応を示したってことは、聞こえてたかな?
具体的もくそもない……。
めっちゃギリだったのでは。
とりあえずどこがどうわからないかを知らなきゃね。
最後のごにょごにょがよく聞こえなかったけど、喜んでもらえたならよかった。
その後、日向は笑顔で「ありがとうございます」とお礼を言ってくれた。
なんとなく眩しい……。
待って。待って!?
僕、今口滑らせた?
やばい?これもしかして。
今じゃない。
まだ、今じゃない。
今はまだ、旭先輩と顔を合わせられない。
だからまだ、戻れない。
前回に引き続き失礼致します!!
きてくれ!!
初絡みさん初コメさん大歓迎だから!!
仲良し3人以外来ないんだぁぁぁ!
まだまだ募集してるから!!
きて!!
ぜひ!!
じゃないと私が泣く!!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!