あれから昼休み潰してめっちゃ解説した……。
ふと時計を見ると、昼休みの残り時間が10分くらいだった。
……ん?残り10分?
……昼ごはん抜きはきついぞ
田中のせいで昼休み潰れたんだし……
まあ僕弁当だけども
……残り時間少ないしさっさと食べちゃうか。
机の上に弁当を出して開ける。
田中がじっとこっちを見つめてくる。
先に購買行っとかなかった田中の自業自得だ。
唐揚げを箸でつまんで口に運ぶ。
いつも通り美味しい……。
さっきの勉強教える条件のやつ……?
いやそんなにアイスあっても溶けるし……
あ、今日卵焼き入ってる。ラッキー。
母さんの卵焼き甘いから好きなんだよね
ピクッ
おにぎりを口に運ぶ。
毎回縁下に教えて貰えるよう頼んでんだよなぁ……
そう言って弁当の蓋におにぎりとおかずを乗せる。
世界史は僕も今回やばい……。
明後日小テストなんだよなぁ……。
縁下に頼まなきゃだ……。
あぁ……思い出したくなかったけど向き合わなきゃいけない現実がぁ……。
世界史は大の苦手……。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。