jk side
今日は、有名なダンサーの人が来てダンスの練習をするらしい。
こう言ってるけど、俺、ダンス苦手なんだ。
いいよね。あなたはダンス上手で。
じみなひょんもダンス上手いし。
俺は下手くそ。こんな自分が大嫌いだ。
🚪
「失礼します…」
あ、この人が今日の先生か。
あなたの方を見ると
めっちゃ嬉しそうだな…俺も嬉しくないことはないけどさ、絶対レッスン厳しいよね。
やだ。
みんなで挨拶をしてレッスンが始まる。
…
振りは教えてもらった。
え、もう、ほそぎひょんとじみなひょんとあなた踊れてるじゃん。
他のひょん達もさっきより進んでるし…
俺、全然できてない。
あ–あ。また頼ってしまった。
あなたは綺麗に踊るのに、隣で踊っている俺は全然だ。
教えてもらってるのに申し訳ないな。
…大声で言ってしまった。
ほんとアホだ。
できないからってあなたに八つ当たりしてしまった。
そうしてみんなが元の場所に戻っていく。
あなたも…
そう言ってどこか行ってしまう。
なんか、俺、みんなから嫌われてるの??
数分後…
「じゃあ、みんなで踊ってみましょうか。」
音楽がなりはじめる。
うわぁ、みんな上手だな…
俺もちゃんと踊ろ。
でも、ひょん達のようにはできなかった。
…
社長さんからアドバイスを聞く時間になった。
俺、なんて言われるかな…
____________________________________
やっぱりひょん達は褒められていた。
そして俺の番。
「じょんぐく君。」
「もう少し自分の踊りを見直したほうがいいぞ。」
予想通りだ。
やっぱり、俺、事務所から抜けたほうがいいのかな…
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。