~事務所
…
喉乾いたし自販機いこ。
会議室の前を通るとぐくおっぱと社長様が話をしていた
最初は軽い気持ちでいた。
でも、私はぐくおっぱのその一言で足が止まった
え?どういうこと。おっぱ、アイドルデビューしないの?
『そこに誰かいるのか?』
やべ、声出てた
お見通しなのね、
『あなたか。入っていいぞ。』
~会議室
『あなたは今の話聞いてたのか?』
『?』
だってぐくおっぱ、留学してまで頑張ったじゃん。
なのに、ここで諦めるなんて信じられなかった。
今までの事を思い出すと涙が溢れてきた
すると会議室の外から声が聞こえた
『大切な話があるんだけど、ちょっとお前にも聞いてもらいたい。』
じみんおっぱはとても緊張した顔で入ってきた
『ぐく。話してくれ。』
ぐくおっぱは自分の道についての話をじみんおっぱにした。
『どう思う?』
絶対に8人でデビューして8人でゴールしたかった。
するとぐくおっぱは目の前の書きかけの契約者を泣きながらやぶった。
『なんだい?』
ぐくおっぱは涙で満たされたうるうるの目で言った。
可愛く見えたけど、今はなんか、とてもカッコよく見えた。
『そうか』
社長さんも笑顔で答えた。
私達は会議室を出た。
一件落着…でいいのかな??
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。