第24話

嘘 付 き .
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2021/08/01 17:59
あなた「ぁ、」




勝利「正直に言って。風磨くんと何があったの?」




あなた「…実は、朝アイロンしてたら火傷した。」




勝利「…」




あなた「ホントだから、!ね!?風磨」




風磨「流石に病人のあなたに手出さねぇよ」




聡「そっか、それもそうだね」




勝利「あなた、最低」




あなた「は、?」




勝利「は?はこっちのセリフなんですけど!」




健人「、勝利どうした?」




健人「あなた、ちゃんと話してくれたよ?」




勝利「健人くんもっとよく考えて」




勝利「風磨くんも風磨くんだよ!」




マリ「勝利くん一旦落ちつこうよ」




聡「僕何がなんだか分かんない…」




私はその時察した。勝利には完全にバレてる




今日私は髪にアイロンなんてしてない




それは長年一緒に居る勝利ならすぐ分かること、




勝利は今までに見たことないぐらい怒ってる




風磨「…これは、」




健人「まさか、お前、ほんとに、?」




聡「え、?火傷したんじゃないの?」




勝利「あなたの髪の毛良く見て」




勝利「どう見てもアイロン当てた髪じゃないよ」




マリ「確かにアイロン当てた日よりはキューティクルじゃないね…」




聡「…前髪も巻いてない、ね、」




健人「菊池、お前、!」




私は恐る恐る健人と勝利の顔を見た




健人は驚きを隠せない様子だけど、勝利は、




勝利「俺嘘付くの嫌いなの知ってるよね?」




勝利「そんなに信用無かった?」




勝利「昨日体調悪かったんじゃないの?」




勝利「なのに、風磨くんと、そういうことできたんだ」




風磨「ごめん勝利俺g」




あなた「ごめんなさい、ごめん、ほんとに、」




聡「あなた、泣かなくていい、」




私はどうしても涙を堪えることが出来なかった




マリ「そうだよ、でもちゃんと説明してほしいな」




あなた「…ごめんなさい」




勝利「ごめんなさいだけじゃ分かんないよ」




健人「勝利、言い過ぎ」




風磨「昨日、あなたを家に送るついでにコンビニに寄ってさ」




風磨「お酒買ってあなたの家に泊まることになって、」




健人「しんどいのにお酒飲んだの?」




風磨「どうしてもってなって、今回だけって、」




風磨「俺がここで止めてたらよかったかもしれない」




勝利「かもしれない?」




勝利「止めなきゃいけなかったんじゃないの?」




あなた「違う!風磨は悪くない」




あなた「昨日はどうしてもお酒の力が必要だった」




あなた「風磨は止めた。でも私が無理言った」




あなた「風磨に相談したいことがあったから」




あなた「でもずっと中々言えなかった。」




勝利「昨日じゃなくても良かったんじゃない?」




勝利「なんでわざわざ体調悪い日に、」




あなた「それは、理由がある」



勝利「なに?」




あなた「それだは言えない」




勝利「なんで?そういうとこじゃないの?」




健人「勝利、落ち着こう」




あなた「何でもかんでも言えるわけないに決まってるじゃん」




あなた「私はその日風磨に抱いてほしかった」




あなた「どうしても心を風磨で満たしたかった」




あなた「だから、頼んだ。無理言って風磨に頼んだの!」




風磨「…」




私は今回のことでメンバーを傷つけた




でもせめて風磨の負担だけは軽くしたかった




だから嘘をついた。嘘に嘘を重ねるしか無かった




健人「なんで、菊池、なの、?」




あなた「なんでって」




健人「俺じゃだめだった。?笑」




そう聞く健人の顔は今まで見た中で1番悲しそうだった




でも、私の話を聞いたメンバーたちの顔も




みんな今までに無いぐらい悲しそうだった




でも、白血病って言ったら、貴方達はもっと悲しむでしょ




私は一回風磨の目を見て決心した




お酒のチカラかもしれないけどあのときの告白が




”あなたのことは俺が支えるから”




あの時風磨が言ってくれた言葉が本当なら




私はこうしようと思う




あなた「私風磨のこと好きなんだよな、」




風磨「、!」




ごめんなさい、私はこんな嘘付きで。

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