第4話

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2020/04/20 00:29
しろ
じゃあ、ゲームの説明をするね
しろ
あ、でも先に移動した方がいいか♪
クロ
お前ら、こっちに来い

クロに連れられ、私達は歩いていく。

さっきあんなことがあってから、皆一言も話さず俯いていた。
聞こえてくるのはしろの歌声と誰かの泣き声だけ。

それが余計に私達の不安を煽った。



しろ
はい、ついたよ!
_星野@ほしの_ _千夜@ちよ_
星野ほしの 千夜ちよ
ここは.....
_天野@あまの_ _藍理@あいり_
天野あまの 藍理あいり
ジェットコースター?
見上げるとそこには、大きなジェットコースターがあった。

それをよく見てみると、線路が途切れていたり、あり得ない方向に曲がっていたり。
普通のジェットコースターとは思えなかった。
クロ
そうだ
クロ
お前らにはこれに乗って第一ゲームをしてもらう
_冴島@さえじま_ _光莉@ひかり_
冴島さえじま 光莉ひかり
でもジェットコースターって普通に楽しくない?
_海島@うまじま_ ゆう
海島うまじま ゆう
うん、私も結構好きだよ
_冴島@さえじま_ _光莉@ひかり_
冴島さえじま 光莉ひかり
好きな人がいたら怖くないんじゃない、しろ?
しろ
そうだね、でもこれは普通・・のジェットコースターじゃない
しろ
普通のジェットコースターだったらデスゲームは成り立たないからね♪
クロ
近づいてこれを見てみろ

クロの声で皆がジェットコースターに近づく。

私と藍理は後ろにいたので、順番が回ってくるのを待っていた。
クロとしろの言い方からすると、何か仕掛けがあるのだろうか。

クロ
おい、そこの2人近づいてみろ
_天野@あまの_ _藍理@あいり_
天野あまの 藍理あいり
わかった
_星野@ほしの_ _千夜@ちよ_
星野ほしの 千夜ちよ
待って、これって.......
_星野@ほしの_ _千夜@ちよ_
星野ほしの 千夜ちよ
セーフティバーがない!?
しろ
うん、そうだよ♪
こんなの危ない、危なすぎる。
セーフティバーが無ければ普通のジェットコースターでも命の危険があるはずだ。

それなのに、あんなに曲がった線路でこの機体が動いたら.......
想像もしたくなかった。
クロ
全員見たな?
クロ
このイカれたジェットコースターで、ゲームをしてもらう
しろ
じゃあゲームの説明をするね
しろ
まず、貴方達にはこれに乗ってもらうよ
しろ
ここでの勝利条件は、“ずっと笑っていること“
しろ
アイドルなら、どんな時でも笑っていなきゃ!
クロ
ずっと笑っていることができたら何人でも次のゲームに進める
クロ
笑うことができなければ.......続きは分かるな?
クロ
あと、ゲーム中は人の妨害をしても良い
しろ
だから、人をジェットコースターから突き落としたりもできるのよ♪
説明が進むにつれて、緊張感が増してくるのが分かる。

今から私達は命をかけるんだ。なんとしてでも生きて、アイドルとしての道を進む。

私だけじゃなく、藍理と一緒に。

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