私たちの足が止まった
私の足が動かなくなった、と言った方が正しいかもしれない
受付に片肘を着いて座っていたテヒョンさんは
なにか黒いものを手に取り、立ち上がって、
こっちに来ようとした
繋いでた手を無理やり引っ張って
ドアの前に来た.........
あれ?
自動ドアじゃないの.........?
それを聞いた瞬間にジミンさんは
隣の手動のドアの方に動こうとした、、
ドアの前に立ちはだかったのは
私の嫌いなジョングクさん
ジョングクさんの視線がこっちに変わった
頼めば......退いてくれるのかな
そんなことあるわけないか.........
そうだ.....忘れては行けない人の存在を
忘れてた
私が後ろを振り向くより先に
首元がひんやりした
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。