無料スマホ夢小説ならプリ小説 byGMO

772
2020/07/17

第18話

17





長尾 side

















あなたに出会ったのはいつなんやろう。




俺の記憶よりもずっと前で。




気づけば横にいる幼なじみ。




横に、隣にいるのがあたりまえな日々にやってきた日。




そう、あなたの婚約者が決まったということを聞かされた日。




「2ヶ月後に正式に話し合いをすすめるんだって、笑」




そう言われた時は何も言えなかった。




なんて声をかけたらいいかわからなかった。




これが俺ら 跡取り の宿命だなんてわかってたけど




やっぱりそれでも受け止めるのには時間がかかって。




無理やり口角をあげてるあなたを救う方法なんて思いつかなくて、




気づけば相手がどんなやつか、




なんならわざわざ知り合い、友達になってまで




探ったんだ。




あなたを幸せにできるひとなのか、を。




結果道枝はいいやつで、




安心したのを覚えてる。




やのにいつの間にかあなたは彼氏がいて、




毎日幸せそうに学校にいってて。




一時期死にそうな顔をしていた時とは違って。




こんな顔をさせることができるやつってどんなやつなんやろう。




そう思い、探ったらでてきたのは俺の友達で。




意外やった。




こんなタイプがすきだなんて。




恭平のいいところは俺も友達やから知ってるし、




どの道あなたは幸せになれるんや。




そう思えば安心して。




でもどこか変な気がして。




ただ俺は今、この時安心したことを後悔してる。




あなたにとって、辛い未来を作る原因となってしまったから。




あなたのためなら、




あなたが幸せになれるなら、




俺は友達を傷つけることもできた。




それくらいあなたは大切だから。




…………この選択が正しいか、なんて




考えてる余裕は俺にはなかった。