道枝 side
あの日からもう半年。
あなたとは割と頻繁に連絡もとってるし、
会ったりもしている。
ちゃんと 婚約者 だ。
今日もそう。
夜ご飯を食べに行くらしい。
初めにあった時みたいな堅苦しいところは嫌なので
友達とくるようなとこによくきている。
婚約者だからといって、堅苦しいわけでもないし、
あなたは初めて会った時の印象を覆してきた。
話しやすいし、話も合う。
優しいし、おもしろい。
しかもふつーにかわいい。
一緒にいて楽しい存在。
いい距離で、幸せになれそうだった。
「……きいてる、?」
道枝 「…っあ、ごめん、ボケっとしてた、笑」
「疲れてる?大丈夫、?」
道枝 「大丈夫やで、心配させてごめんな、」
「こっちは大丈夫!って、そうじゃなくてこれ美味しくない、?」
道枝 「めっちゃ美味しい!あなたがこんなとこ知ってるんや笑」
「ちょ、それひどくなーい?笑」
道枝 「そんなことないと思うわ笑」
「もー!笑」
道枝 「今度は僕のおすすめのとこいこーy…あなた、どーした、?」
あなた 「…………っあ、ごめん、大丈夫、!」
道枝 「…え、なに、どしたん、」
急に挙動不審になるあなたの目線の先を見ると、
親友の長尾謙杜ってやつと
長尾の友達と思われる男子がいた。
え、なんで長尾おるん、
……あ、そーいえば教えたわ、笑
でもなんできてんの?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。