第17話
お昼ご飯
連れていかれたのは先輩たちが使う教室と
同じ列にある空き教室だった。
スビン先輩はまるで自分が見つけたかのような口調で
話すもんだから、ヒュニンくんが途中で入ってきた。
そうだったんだ、とつい私も笑みがこぼれる。
その間シアは私たちを眺めていた。
そうシアが言った時、
ちょうど扉が開いてテヒョンが入ってきた。
ヒュニンくんがテヒョンを迎えに行った。
ここからあそこまでの短い距離なのに
わざわざ立ち上がって迎えに行くとか…
やっぱりヒュニンくん可愛いなぁ…
というか…スビン先輩に、テヒョンにヒュニンくん…
そこにシアが加わっちゃったら
顔面偏差値馬鹿みたいに高いけどどうする…!?
あ~…私だけ場違い感…
スビン先輩はふにゃっと笑って言った。
その言葉が合図のように、
私たちは一斉にいただきますと言葉を口にして
箸をそれぞれすすめた。
あ、そうだ!
ヒュニンくんとシアって自己紹介してないよね…?
さすがシア…
仲良くなるのが早い…!!
私とは大違いだ…
またふにゃっと笑うスビン先輩。
お互いに定番の卵焼きを交換した。
シアのお弁当箱からも
卵焼きをこっそりもらいました…
そしたらバレてお肉持っていかれました…
シア、ごめんね…((
スビン先輩とお別れして
私たち1年組は自分たちの階に戻る。
そう言って2人は自分のクラスに戻っていった。
私とシアも自分のクラスに戻る。
私が言いかけたところでチャイムが鳴ってしまった。
仕方ない~…後で言おう。
私はそう思いながら教科書類を出して
授業の準備をした。