あなたはそう言って自分の過去を話し始めた。
* * *
――11年前
暴力を振るわれ、涙を流すあなたを護るように出てきたのは、兄の蓮。機嫌の悪い母親の前に出たことで蓮もまた、暴力を振るわれる。
あなたの母親と父親はそう言うと、蓮とあなたを置いて外出をした。
あなたは母親に殴られ、赤くなった蓮の頬を見つめる。
あなたは涙を流しながら言う。
蓮はあなたの手当てをすると小さな体を抱きしめる。
* * *
暴力を受ける日々相変わらずの中、1年がたった、ある日、あなたの生活に大きな変化が起きる。
ある日、蓮が真剣な顔であなたに言う。
蓮はあなたにそう言って、約束をしたその次の日、蓮は荷物をもって家を出て行った。
* * *
兄である蓮が家を出て行ってからのあなたは過酷な日々が待っていた。
母親に殴られ…
父親には屈辱的な行いをされる日々だった。
あなたの心を唯一支えていたのは蓮の言葉だった。
* * *
蓮が家を追い出されて5年がたったある日、あなたの人生を大きく変える出来事がやってきた。
そうやって、あなたの意思とは関係なく時の政府との契約が進み、あなたは時の政府へと行くことになったのだった。
🌸久しぶりの更新です。皆様のコメント、お気に入り登録、いいねには、更新をしていない間も嬉しい気持ちで見させて頂きました。なかなかの亀更新でお待ちいただいてありがとうございます。
今回の話は審神者の過去を軽く入れております。話が少しまとまっていないかもしれませんが、それは暖かい目で見ていただければと思います。そして、これからも、この【ブラック本丸の審神者】をよろしくお願いいたします。🌸
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!