第38話

2,302
2021/11/30 14:40
加州清光
加州清光
あなたー!
あなた
あなた
あ、清光。
鶴丸国永
鶴丸国永
よっ!加州!
加州清光
加州清光
げ…。鶴丸もいるのかよー。
鶴丸国永
鶴丸国永
お!なんだその反応(笑)
あなた
あなた
どうしたの?
加州清光
加州清光
いや。暇だったからさ。
あなた
あなた
清光もお茶飲む?
加州清光
加州清光
うん。
あなた
あなた
清光から見て…他の皆様の様子はどう思う?
加州清光
加州清光
だいぶ…戸惑ってるよ。どうしたらいいのか分からないって感じ。
あなた
あなた
そう。(…混乱は避けたいけど…此れがずっと続くのもよくないか…。)
こんのすけ
こんのすけ
あなた様ー!頼まれていたものを持ってきましたよ。
あなた
あなた
ありがとう。こんのすけ。
小夜左文字
小夜左文字
姉様。それは?
あなた
あなた
お花だよ。…此れを乱たち短刀に植えて貰おうと思ってね。ほら、中庭も綺麗にしたしね。
あなたは膝の上に座っている小夜の頭を撫でながら言う。
あなた
あなた
小夜も手伝ってくれる?
小夜左文字
小夜左文字
うん。やる。
嬉しそうに小夜は言う。
虎さん
虎さん
にゃー!
あなた
あなた
うわっ!
小夜左文字
小夜左文字
…!
あなたは急に背中に飛び乗って来た小虎に驚く。
鶴丸国永
鶴丸国永
来たみたいだな。
あなた
あなた
びっくりしたー。本当にいたずらっ子な小虎さんねー。
あなたは小虎を抱き上げて言う。
五虎退
五虎退
虎さーん!だめですよ!
乱藤四郎
乱藤四郎
姉様ー。
あなた
あなた
相変わらず元気ね。
一期一振
一期一振
あなた。
あなた
あなた
いらっしゃい。一期。皆、来てくれたみたいね。
鯰尾藤四郎
鯰尾藤四郎
お願いってなんですか?姉様ー。
あなた
あなた
こんのすけに頼んでお花を持って来てもらったから、此れを中庭に植えて欲しくてね。
五虎退
五虎退
うわー綺麗なお花です。
あなた
あなた
中庭に植えたらもっと明るくなるかなーって思ってね。それに皆も喜ぶかもしれないしね。お願いできる?
前田藤四郎
前田藤四郎
やりたいです!
あなたの言葉に短刀たちは皆嬉しそうに騒いでいた。
あなた
あなた
じゃ、お願いね。皆。
刀剣男士たち
はーい!!
乱藤四郎
乱藤四郎
小夜も行こ!!
小夜左文字
小夜左文字
うん!
あなた
あなた
いってらっしゃい。
走って中庭に行く短刀たちにあなたは笑いながら手を振った。
加州清光
加州清光
俺も一緒に行ってくるよ。ついでに安定も呼ぼーっと!
あなた
あなた
清光。皆をお願いね。
加州清光
加州清光
わかってるよ。後で、俺の相手もしてね。
あなた
あなた
ええ。
そう言って加州は短刀たちについて行った。
一期一振
一期一振
加州殿も明るくなりましたな。
鶴丸国永
鶴丸国永
あぁ。まぁ、それを言うなら、お前の弟たちもそうだろ?
一期一振
一期一振
はい。とても、楽しそうに日々を過ごしてくれて嬉しい限りです。
あなた
あなた
この本丸が本当の意味で明るくなるまで頑張るよ。
一期一振
一期一振
無理はなさらないで下さいね。
あなた
あなた
わかってるよ。…でもね…もうそろそろ…大胆に動こうかなとも思ってるの。
鶴丸国永
鶴丸国永
そりゃーまた、なんでだ?
あなた
あなた
混乱は避けたいんだけどね…。この分裂がずっと続くのは良くない。…派手な手段をとることも考えないと…。
鶴丸国永
鶴丸国永
そうか…。大丈夫だ。あなたなら上手くいく。だが、やるときは必ず、俺に一言声をかけてくれよ。
あなた
あなた
え?
鶴丸国永
鶴丸国永
俺は君を死なせるつもりはないってことだ。
一期一振
一期一振
鶴丸殿に任せておけば安心ですな。では、私も弟たちの所に行って参ります。
一期一振はあなたに礼をしてその場を後にした。
あなた
あなた
鶴丸は心配しすぎよ。
鶴丸国永
鶴丸国永
なに…心配にもなるさ。君は目を離せば消えてしまいそうだ。俺が引き留めておこかないとな。
あなた
あなた
なにそれ(笑)
* * *
平野藤四郎
平野藤四郎
あ、三日月様!こんにちは!
三日月宗近
三日月宗近
おぉ。平野か。
中庭に続く廊下を歩いていた三日月は平野に会った。
三日月宗近
三日月宗近
そのような物を持って何処に行くのだ?
三日月は平野の持っているスコップを見て言う。
平野藤四郎
平野藤四郎
姉様が、中庭に花を植えたら皆が喜ぶって言って、花をたくさん用意して下さったのです。兄弟たちを今、植えています。
三日月宗近
三日月宗近
姉様?
平野藤四郎
平野藤四郎
あ…!主君のことです!
三日月宗近
三日月宗近
あの娘が…。
平野藤四郎
平野藤四郎
はい。中庭の浄化が済んだから、また綺麗な中庭にしようって!皆が喜ぶって!僕たち兄弟も皆様が楽しそうな姿が見たいので頑張っています。
三日月宗近
三日月宗近
…。
平野藤四郎
平野藤四郎
最近、兄弟たちもすっかり明るくなりました。姉様がいつも見守ってくれているからでしょうか?
三日月宗近
三日月宗近
さぁなぁ。
平野藤四郎
平野藤四郎
僕は姉様に出会えて本当に嬉しいです。
平野は嬉本当にしそうに言った。
三日月宗近
三日月宗近
そうか。
平野藤四郎
平野藤四郎
三日月様。宜しければ、後で、中庭をご覧になってください。まだ、途中ですが…きっと綺麗ですから!
平野はそう言って一礼すると中庭の方へ走って行った。
三日月宗近
三日月宗近
…これも…あの娘の影響か…。
三日月は短刀たちの笑い声を聞きながら空を見上げた。
🌸12話の終了です。ここからどう進めていくか…。頑張っていきますので、これからもよろしくお願いします。🌸

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