あなたside
私の隣で笑ってたあの人はもう居なくなったんや…
なにわ男子として活動してるとふと蘇ってくるあの時の記憶
大吾は交通事故でこの世を去った…
完全に向こうが悪かった事故やってん
なんて声を聞くことができないと思うと全員が中々立ち直れなかった
特に私はメンバー以上の関係やったから今でも思い出して泣いてまう
大吾が居なくなってからは謙杜がずっと隣に居てくれとるから少し甘えてる部分もあるんやけど、やっぱり不安になんねん…
あんまり甘えてるとまた消えてまうんちゃうかって
そんなこんな喋っとるといつの間にか家に着いてる
ガチャン
ドアを閉めると一気に気分が沈む…
大吾のところに行きたい、最近強く思うようになった、ここに居てもなんのメリットも感じられへんくなってきててん
あぁ、、とうとう幻聴までするようになったか…
目の前にずっと会いたかった大吾が居った
触ろうとしても手がすり抜けてく
そう言って大吾は消えた…
確かにそうかもしれへんな、私がいつまでも引きずってたらみんな笑顔にならへんもんな
それから、気持ちを切り替えて頑張る事にした
あの時から数年経った今も忘れることは無い
けど、あの時みたいに泣こうとも思わん!
メンバーも居るし、大切なファンも居るから
あの〜…会話が丸聞こえなんよ(笑)
1ヶ月前くらいに、謙杜に呼び出されてな
告られたときはビックリしてん、、
謙杜がまさか自分を好きやとは思わんかったし
でも、大吾の事好きなままでもええって言う言葉が心に来たんよな((
こんなんやったけどな(笑)
今はもう謙杜が好き、大吾の事も好きやけどそれ以上に大吾の事を好きなあなたでもええって言ってくれた謙杜が好きやねん(笑)
大吾、、ありがとう(笑)
来世では一緒になろうな?
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!