第14話

他と違う
夜久side


はーーーーー





今俺の隣で寝てるあなた





『うん、やっくんの隣だったら安心して寝れるし!』




そんな言葉



嬉しいわけがない



"男として意識してない"と言われたも同然







あー、俺はいつからこんな弱くなったんだろ









初めて俺があなたに出会った時
ショートカットがよく似合っていた
世の中にこんな可愛い子がいてもいいのかと思った
その笑顔は周りを引き寄せる力があった
俺は一目惚れしたんだ



あの時俺はショートがタイプだったから惚れたんだと思う
けどそれだけじゃなかったんだ





ある練習試合の時

相手のセットポイント

俺は相手のスパイクをあとちょっとのところで拾うことができなかった


試合が終わった後

『やっくんお疲れ!最後惜しかったねえ〜』

夜「おう。あー、もうちょっと身長があれば届いたのにな、、」

とあなたの前で呟いた


『ええ〜なに!私の前でそれ言うとはいい度胸だな!!今に見とけよやっくん!』


あなたはふてくされていた



夜「別に嫌味で言ったわけじゃない、今言ったこと気にしないで。ただの独り言」



『やっくんにかかるストレスは尋常じゃないことは私もわかってる。けど、これだけは言わせて欲しい、


護りの音駒でリベロをやるって、超名誉なことだと思うよ!!』


夜「、、!」

『やっくんが一生懸命努力してたの知ってるしこれからもっとレシーブ上手くなるために練習するやっくんも知ってる!!1点だけで自分のこと決めちゃうのはよくないよ、大事なのは次の1点!その1点はレシーブがあるから決まるもので〜って、えええ?なんで泣いてるの!?』


俺は気づいたら泣いていた






あなたは他とは違う
周りの言葉なんか気にせず
口先だけじゃなく、ちゃんと俺を見てくれるやつだ




気づけばもうあなたのこと以外考えられなくなっていた



ずっと俺だけを見ていてほしい


その時そう思ったんだ







こんなにも俺はあなたのことが好きなのに


俺はあなたに意識すらされてないのだ




辛く悲しい現実が突きつけられる







大切だからこそ

触れられない


幼なじみってなんて羨ましいんだろう



俺はあなたに触ることすら







怖くてたまらない




















当の本人は手すりに肘をかけて寝ている
たまにカクんと肘がずり落ちて、一瞬目を開け


また寝る


そんな姿が愛おしい







さっき握られた手が熱を帯びて熱い











この時間が永遠に続けばいいのに