第37話

見て見ぬフリ
テツが投げたボールを籠に戻していく



『これでラストっと…』

1番端に転がっているボールを拾う









テツの悲しそうな目が頭をよぎる

徹のことを話すたびにする顔


いつも見慣れてない顔だからなのかもしれないけど




その顔を見ると胸がぎゅっと苦しくなる


テツに何かしてあげたいけど








なんとなく







余計こじらせるような気がした



ツーっとボールの縫い目を指でなぞる



『なんか、ギクシャクしてんの、、嫌。』




私はこの空気から逃げるように体育館を出た












直「おーあなた、おはよう」

食堂に入るともうコーチが準備してくれていた

『おはようございますっすぐ取りかかりますね!』


今日もエプロンが世界一似合う人第1位ですコーチ



私も手を洗ってエプロンを結ぶ




あー、なんでこんな蝶々結びって難しいんだろ

靴紐ならちゃんと見て結べるからまだいい


なんでエプロンは後ろで結ばにゃならんのだ



それでも頑張って戦ってると







手首にヒヤりとした感触


研「おはよ、あなた」

その正体は研磨だった


『ああびっくりした、!研磨おはよう!』



研「うん、エプロン結ぶ?」


結び目を拗らせてるのがバレたみたい



『うぅ、ごめんお願いしてもいい?』

コクリと頷いて結んでくれる




シュルシュル





研「蝶々結びが苦手なの変わんないんだね、はい出来たよ。」



その言葉と同時にクルッと研磨の方を向かされる








研「うん、可愛い」



突然ジッと目を見られて言われたもんだから

顔に熱が一気に集まる












あれ、、研磨って


こんな性格だっけ……?




『あ、、ありがと』

研磨の目から逃れるように背を向けた








ぎゅうううう











一瞬なにが起きてるかわからなかった





私…研磨に抱きしめられてる!?



『ちょ、、ちょちょ研磨!?コーチも居るし料理も出来ないから、、は、離して?』




研「うん、今日ご飯一緒に食べよ?」


耳元で囁かれて思わずビクッてなる



『わ、わかった!一緒に食べるから!』


そう言って研磨の腕からスルリと抜けた










テツは昔から所構わずに抱きつかれるけど

研磨が抱きついてくるなんて滅多にない

昨日の朝もそうだったけど、、








火照った顔を見られないように料理を進める











私、、なんでこんなに焦ってんの?



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作者です!!
いいねが500になりました~😭😭💖💖💖
ほんとにみなさんありがとうございます( ; ; )

甘々にするつもりだったのに、全然甘い感じにならなくてほんとにゴメンナサイ💧

これからどんどん(?)甘々にしていくつもり!なので!!
これからも温かい気持ちでゆるゆる〜と呼んでくれたら嬉しいです😌🌟
これからもよろしくお願いします!!