『__________テツ』
黒「、、よお」
プルタブを押しながらテツは私の隣に座る
黒「あーーーのぼせた!風呂熱くなかった?」
『……うん。』
、、、、泣いてるとこ見られたかも
『あーなんか、テツ誤解してない?笑 さっきのは目にゴミが入っちゃって!取れなかったからゴシゴシ擦ってただけだから!心配とか全然!!うん!全然大丈夫だか、、』
黒「ねえあなた、俺ってそんなに頼りない?」
『ッ!!や、全然そんなことないよ!頼りにしてr』
黒「だったらさ〜」
「俺の前でも強がる必要、なくね、?」
その言葉を聞いた途端、堰を切ったように涙がポロポロとこぼれた
そんな私を包み込むように
テツはただ
私の頭を撫でてくれる
黒「そんな思いつめんな。あなたは俺たち音駒の大切な仲間だ。1人なんかじゃねえし誰もあなたを1人にさせようなんて思ってねえ
誰かを必要とするときがあるなら遠慮なく頼っていい。」
ああ、そうだ。
昔からテツは私が落ち込んでたら
どこからともなく現れて
一緒にいてくれて
優しい言葉をかけてくれて
泣き止むまで側にいてくれるんだ
『、、なんで来てくれたの』
黒「は、なんでって、、
今日2人で会う約束したからだろ」
、、敵わない
私は残り少ないコーラを飲み干す
小さな炭酸の泡が
私の心の隙間を埋めてくれた気がした
窓から吹く風が
私の不安をさらってくれた気がした
いつもそのきっかけをくれるのは
_______間違いなくテツだ
黒「まあ少なくともアイツらはお前を他人となんて思ってないわな。お、ほら噂をすれば」
夜「あ、いたいたー!あなた!トランプやろうぜ!!」
犬「あぁ!夜久さんズルい!俺が誘おうと思ってたんですーー」
山「黒尾さんもいるじゃないっスか!おい研磨ァ!逃げるんじゃねえ今日こそ決着の時だぞ!」
黒「な、?誰もあなたのこと1人にさせねーよ」
ぽっかりと空いた穴が埋まるのが嬉しくて
私の目にはさっきとは違う涙が溜まっていく
夜「あー!黒尾があなたのこと泣かせた!!」
黒「ハァーーー!?誤解ですゥ!」
研「あなた泣き顔ブサイク、、」
『っるさい!!!研磨勝負よ!』
みんなを見て自然と顔が綻ぶ
"仲間"か_______
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。