第17話

初夏の太陽
孤爪研磨
孤爪研磨
迷った


そう研磨から送られてきたのが30分前







そして今

テツと一緒に研磨を探している








黒「はあー、まったく。目離したらすぐどっか行くんだから」



『歩きながらハマってるゲームやり続けて、気づいたら周りに誰もいなかった、、ってとこかな』



黒「多分正解」



宮城は東京に比べたら涼しいほうだと思う

それでも汗がじんわりと吹き出てきてるのが自分でもわかる






早く研磨を見つけないと____









他の部員はもう槻木沢高校に着いただろうか




まあ、やっくんと海くんいるから大丈夫か


『あーーもう!バスの中であれほどみんなから離れるなって言ったのに〜』



心配と比例して私の歩くスピードも自然と速くなっていく








黒「なああなた、俺ら2人だけなんだしもうちょいゆっくり探そうや」




、、、はい???





黒「研磨のことだ、どうせ日陰でゆっくりしてるんだろ」


『いやいや何言ってんの!?初めての高校なんだから早く行って慣れないと!』






先を急ごうと思って
歩くスピードを速めようとした




ガシッ




しかしその行為はテツによって止められた








黒「新幹線もバスも全部我慢したんだ






今は俺のターンですけど?」






そう言って離してくれない




、、、俺のターン

ああテツは寂しかったのか

なんだ、可愛いとこあるじゃん笑




『ふふ、そんなん今じゃなくてもいいじゃん笑 今日の夜にでも会えば!!』





答えた途端






グィッ






私の手首が引っ張られ







気づいたらテツの腕の中にいた





テツは私の髪を耳にかけ


黒「、、2人で会ってくれるんだよな?」



と耳元で超低音ボイスで囁いてきた







初めて聞くその声に

私はびっくりした




こんなテツの大人な声



聞いたことなかった




黒「あなたって、耳、、弱いんだ」



私は勢いよくテツの手を振りほどき


『ッ〜!!弱くないもん!それにこんな公共の場でやめてよね!!!』




黒「ふ〜ん、あっそ。ほら、行くぞ、早く研磨に会いたいんだろ?」


そう言ってテツは私の手を掴んで走り出した


『ちょっと!!手離してよ!!』



黒「もしかしてお嬢さん照れてるのォ?昔はこうやって手繋いで帰ってたじゃん」


『昔と今は違うでしょ!テツも男なんだから気になってる相手以外握ったらダメだよ!』


黒「テツも男、ねぇ?その言葉よく覚えときなよ。それと、今日の約束。忘れんじゃねえぞ」









手が熱いのはテツが汗っかきだから

顔が熱いのはもう5月だから









うん、きっとそうだ