第41話

昔と一緒
徹と2人並んで歩く帰り道


それでさー、と話しかけてくれる徹はいつも通り






対する私はさっきから"うん"としか言ってない、、




もうちょっとで徹とばいばいしなきゃなんだなと考えるとやっぱり寂しくて口数が減る

お互い県が近かったらもっと頻繁に会えてたのかなーってかそもそも同じ県だったらなーなんて柄にもなく考える
















ってあれ、私なんでこんなに徹のこと考えて…





及「…って人の話聞いてんのかー??」

突然徹に頭を小突かれた


『あーごめん、ちょっとぼーっとしてて笑』


及「ナニナニ?もしかして及川さんと離れるのが寂しかったりしt」



『そうだよ。寂しい。』


及「ええええ!?あなたってそんな素直だっけ、!」

びっくりしてる徹を見上げながら応える

…そんなに驚かなくてもいいのに








『だって素直の方が______』




その後の"いいでしょ"の言葉は




ミントグリーンとホワイトの色に包まれた





及「俺、あなたが寂しいって言ってくれてすっごい嬉しい」




頭上から降ってくる優しい声と洗剤の匂いに


自分が今徹に抱きしめられていることを再確認する


及「大丈夫、ちゃんと俺も寂しいからさ。だから…」

そう言って私を離す





及「お互いIH勝ち抜いて、全国で会お!」




フワリと鼻をかすめる徹の匂いは



昔から変わらない安心する匂いで




小指を私の前に突き出して


及「指切りげんまん!!」




そう言ってニッと笑う顔は昔から_______








ああそうだ

その顔を見て思い出す

初めて徹と会った時

赤の他人なはずなのに助けてくれて

私とずっと一緒にいてくれて

私が目を覚ました時の安心したような笑顔




倒れた時のことはあんまり覚えてない


それでも徹の笑顔はあの時以来

私の頭から離れてくれなかった














_____昔から変わらない大好きな顔なんだ







『うん、約束するよ』

そう言って私は徹の小指を軽く握る



それを見て徹はまた大好きな顔で笑ってくれた







及「じゃあ、またね!!」


手をひらひら振る姿が見えなくなるまで私は手を振り続けた









よし、気合入れてマネ業頑張ろ


そう意気込んで合宿所の扉を開けた