『んん〜やっぱ研磨の言う通り攻撃の仕方変わってるかもしれないね』
研「、、だから言ったじゃん」
『は〜〜!!収穫なしか〜〜〜笑』
私は床にゴロンと仰向けになった
『研磨は私のことなんでもお見通しだね笑』
何気なくそう言ってテーブルの上にあるポテチに手を伸ばそうとした
しかしその手は
研磨の手によって止められた
研「俺は、俺は、、、あなたのこと全然わかってない
今日の部活中になにを考えてたのか
なにを思ってたのか
なんでクロの前で顔を赤くしたのか
どうして
男がいる前でそんな無防備な姿で横になれるのか」
え、、、研、、磨、、、?
『ちょ、研磨!笑 なに言って、、』
研「俺だって幼なじみ以前に男なんだけど」
私はガッシリと捕まえられた手から
離れることができなかった
研「意識されてないのが丸わかりすぎ」
研磨の手は震えていた
『研磨、、』
研「じゃあ俺帰るから」
そう言って研磨は部屋を出て行った
急に1人になった部屋はどこか虚しかった
『みんな変なの、、』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!