第43話

証明は難しくないはず
continuation of 及川 side


そのあと俺は
彼女が辛くない程度に色々駄弁って


それで知ったことは

彼女の名前はあなたちゃんで

あなたちゃんは東京の音駒高校に通っていて

修学旅行で宮城に来たらしい

そんで部活は男バレのマネージャーだとか




俺もバレーやってるんだよって言ったら

嬉しそうに目を細めるあなたちゃんにまた胸が高鳴った




及「ってか思ったんだけどさ、さっきまで1人だったっぽいけど誰かと一緒にいなかったの?」


素朴な疑問をあなたちゃんにぶつけてみると、あー…ときまり悪そうに頭をかく


『恥ずかしいことにグループのみんなに置いてかれちゃった笑 みんなも早く次のところ行きたかったみたいでさ、風邪で歩くのがやっとだった私の前には気づいたら誰もいなかったんだよね〜』



そう言って笑う彼女はどこか寂しそうで




『ま…そもそも風邪なのに来た私が悪いわけ、だし、、さ…でも、同じ場所に私、の幼馴染みがいて…助けてくれ、、たりするのかなぁ、って思ってたん、だけど、な、、笑』




目から零れた涙を拭くあなたちゃんを見て


俺はあなたちゃんの背中を優しく撫でる




及「…泣いたら余計に風邪拗らせちゃうよ」



『だか…ら、徹が助けてくれて、すごい嬉しかった』



及「…ッ!!!」








プルルルルル

 






突然部屋中に響いたあなたちゃんの携帯の着信音






かけてきた主の名前は


親しげに"テツ"と表記されており




俺の胸はチクンと痛んだ


多分さっき言ってた幼馴染みとやらか



『…もしもs』


黒「あなた!!お前今どこだ?大丈夫なのか?すぐそっちに迎えにいってやるから!」




…スピーカーなしでもこの声量かよ

よっぽど心配してたんだろう

と思うのと同時に腹の下から黒いモノが湧き上がってくる







ずっと一緒にいるアイツらですら気付かないあなたちゃんの変化に俺は気付いたんだ


すぐ迎えに行く?場所を教えろ?





ふざけんな、助けたのはこの俺。



今更彼氏ヅラされても困るんだよね



俺はあなたちゃんから携帯を奪いそいつらにこう言った








"君はあなたちゃんの彼氏か何かなの?"












俺がそいつらよりもあなたちゃんに相応しいと


_______証明してあげる


















信号が青ランプに変わる


あーあ、もうちょっと話したかったけど、信号青だし

これで及川さんの回想はおしまい(2回も同じシーンを違う視点で書くのに疲れましたゴメンナサイ)






俺はゆっくりと歩き出した