結那ちゃん。それはあの日、沙菜に騙された女子の一人
酷く荒れた店内の中心にいる沙菜を見て続ける
と、疑って何が悪いという目で見てくる
という声を出して結那ちゃんは後ろを振り向く
といいカフェのキッチンへと足を進める
そして手に包丁を持ってこういった
そう言った沙菜は自分の腹部に包丁を持っていった
そして
自分の腹を切った____
状況をやっと理解した私は沙菜に駆け寄った
ピーポーピーポーピーポー
‐翌日、学校‐
後ろで呼ぶ声を無視して走り去るかのように教室を出た
なんでこんなことになったんだろう
私…あの時何か出来たのかな……
はぁはぁ…と珍しく生きが切れてる竜胆が話しかけてきた
追い打ちかけに来ないでよ
忘れろ……?
いきなり大声を出した私に吃驚した竜胆がこっちを見ている
小学生の頃から一緒にいて、面倒見も良くて、優しくて…
涙が止まらない
あぁ……私は…
こんなにも沙菜のことが好きだったんだ………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。