第152話

♪150 Got to know 25
2,239
2023/05/27 01:00

――同棲開始3週間前


ジョングク
ジョングク
📲話したいことがあるから、泊まりに来て
(なまえ)
あなた
📲泊まり…?
ジョングク
ジョングク
📲…ゆっくり話したい。し…、
 ゆっくり一緒に過ごしたい
ジョングク
ジョングク
📲次の休み、いつ?



話したいこと、は

きっとあの話なんだろうなって わかった


こんな 前置きをして

ゆっくり話したい、なんて

言ってる時点で


やっぱり

同棲なんて認められなかったんだってことも

勘づいた


なんとなく

ほっとしたような

ちょっぴり

残念なような


つくづく私って、

勝手だなぁ……


ちょうど、次の休みは明後日

明日の仕事終わりから

グクのおうちへお泊まりをすることに決めて

この日の電話は終えた










ジョングク
ジョングク
ん、いらっしゃい
(なまえ)
あなた
…おじゃまします
ジョングク
ジョングク
荷物、貸して
(なまえ)
あなた
あ……ありがとう



グクのやさしさは

最初から 何も変わらない


扉は開けていてくれるし

荷物は必ず持ってくれる

私の歩調に合わせながら

隣を一緒に歩いてくれる


いつだって 私にやさしくて

いつだって 私のこと…見透かしてる


ジョングク
ジョングク
ゆっくり……って
電話では伝えたけど、 
ジョングク
ジョングク
なんか…泣きそうなカオ、
してるからさ…なんなの、ほんと…
(なまえ)
あなた
………意地悪ばっかり言わないで
ジョングク
ジョングク
意地悪も言いたくなるよ…ほんっと、
ジョングク
ジョングク
意地っ張りだよね?
(なまえ)
あなた
そんなことないもん…


ジョングク
ジョングク
いいって
(なまえ)
あなた
……え、
ジョングク
ジョングク
あー…同棲?してもいいって
(なまえ)
あなた
……はい?//
ジョングク
ジョングク
1週間、かかったけど
ジョングク
ジョングク
会社から許可、下りたから
(なまえ)
あなた
ちょっと待って……
ジョングク
ジョングク
だから、あなたは何も心配しないでここに来て?
(なまえ)
あなた
あのっ、
ジョングク
ジョングク
一緒に暮らそう?
(なまえ)
あなた
…っ、///
ジョングク
ジョングク
…僕、すっごいうれしいんだけど?
あなたは?うれしくないの?
(なまえ)
あなた
そんなのうれしいに決まってる…!
ジョングク
ジョングク
ふはっ// 決まってるんだ?ㅎ
(なまえ)
あなた
でも……
ジョングク
ジョングク
 " 本当にいいのかな? " とかは、ナシね?いいんだからさ。わかった?
(なまえ)
あなた
っ、
ジョングク
ジョングク
ベッドとかソファとか…大きめの家具は…置いてきてもらうことになっちゃうけど……ごめんね?
ジョングク
ジョングク
ああでも…きっと思い入れもあるよね?ゲストルームに…
(なまえ)
あなた
あ…大丈夫…リサイクル、に…出すね
ジョングク
ジョングク
…無理してない?手放したくないものは大きくてもいいから持ってきて?
(なまえ)
あなた
…ありがとう


思い入れのあるものは、

持ってきていいよって

そう言ってくれるやさしさが

大好きだよ


だって

ベッドだって ソファだって

この家には必要ないのに


私が持ってきたところで

邪魔になるだけなのに


大きな物は 処分するから

身の回りの物だけ持って

わたし、ここに―――…


本当に、いいのかな……


ジョングク
ジョングク
はい、悩まない。僕がいいよって言ってるんだから、ね?
(なまえ)
あなた
うん……ありがとう
(なまえ)
あなた
…グクと一緒に暮らせるなんて、
夢みたい
ジョングク
ジョングク
…かわいいこと、言ってくれるよね いつも
ジョングク
ジョングク
あー…でも、ひとつだけ
ジョングク
ジョングク
頼みたいことがあるんだけど
(なまえ)
あなた
うん…なぁに?
ジョングク
ジョングク
あなたの……実家に行きたい
(なまえ)
あなた
…へっ!?///
ジョングク
ジョングク
ご両親にちゃんと同棲の許し、もらわないと
(なまえ)
あなた
あ……
ジョングク
ジョングク
ご両親に連絡しておいてもらえる?
日程はいつでも調整するから、ご両親の都合にあわせたい
(なまえ)
あなた
うん、わかった。
ジョングク
ジョングク
うん
(なまえ)
あなた
ありがとう、グク
ジョングク
ジョングク
当たり前のことだから
ジョングク
ジョングク
あなたが困ってるときは…僕が助けたいし…きちんと筋を通すべきところはちゃんと通したいから



…筋を通すために

どれだけのことを してくれたの?


" 1週間かかったけど " って


その 1週間の間

どれだけの人たちに どれだけ

頭を下げてくれたんだろう…


本当なら

許されることじゃなかったはず


覆したのは

グクが必死で

会社に頼み込んでくれたんだよね…?


ジョングク
ジョングク
……なーに、泣いてるの?ㅎ
(なまえ)
あなた
だって……っ
ジョングク
ジョングク
…泣くほどうれしい?ㅎ
僕と一緒に住めること
(なまえ)
あなた
うぅっ、グスッ


泣いてる本当の理由

絶対にわかってるはずなのに

あえてそこには触れずに


茶目っ気たっぷり

そんなことを言うグクの

胸の中に飛び込んだ


ジョングク
ジョングク
わっ!…っと、ㅎ
(なまえ)
あなた
うれしい…泣くほどうれしい…っ!///
ジョングク
ジョングク
ふはっ、
ジョングク
ジョングク
引っ越し、何か手伝えることあったら言って?ひとりで全部どうにかしようとしないでよ?ㅎ
(なまえ)
あなた
//うん…っ
ジョングク
ジョングク
ちなみに…さ、
(なまえ)
あなた
…?
ジョングク
ジョングク
お父さんって、怖い?
(なまえ)
あなた
……あははっㅋㅋㅋ
ジョングク
ジョングク
笑い事じゃないんだよね…この先の人生まで、かかってるからさ
(なまえ)
あなた
人生…?
ジョングク
ジョングク
あなたとずっと一緒にいられるかどうか、ここって結構分岐点じゃない?
(なまえ)
あなた
……、
ジョングク
ジョングク
ま、もしだめって言われても…諦めずに説得してみせるよ
ジョングク
ジョングク
ずっと一緒にいたいからね、あなたと
(なまえ)
あなた
私もずっと一緒にいたい…!
ジョングク
ジョングク
うん、知ってるㅎ
(なまえ)
あなた
っ/////


もしかして私、もう

グクに捕らえられて

離れられないのかもしれない


それくらいに

あいしてる……し、

あいしてくれてるってこと、

いつも 感じられるから

(なまえ)
あなた
私も一緒に説得するね、アッパとオンマのこと
ジョングク
ジョングク
…そう?それは頼もしいね?♪


ずっと ずっと

一緒にいたいから












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