第154話

♪152 Got to know 27
2,230
2023/05/29 01:00


――同棲開始2週間前


ジョングク
ジョングク
………


グクの会社から

同棲のお許しをもらってから 更に1週間


今日は なんと

私の実家にグクがいる っていう

一見したら、奇妙な状況


隣で深呼吸をしているグクのことを

チラッと見上げてみると


パチッ


私の視線に すぐに気がついて

目が合ってしまった

(なまえ)
あなた
……ふふっ
ジョングク
ジョングク
はあ……口から心臓が飛び出そう
(なまえ)
あなた
ふふふふふ、///



一緒に暮らそうって言ってくれて

会社を説得して許可を得て

私の両親にも許可を得るために

わざわざ遠くまで一緒に来てくれたグク


同棲をするためには

当たり前のことかもしれないけど


現役のアイドルがそれをやってくれるのは

きっと、当たり前のことじゃなくて

すっごく 特別なことなんだって


そんな風に考えたら

頬が熱く火照ってくるのを感じた


ジョングク
ジョングク
なんで顔赤くなってんの?ㅎ
(なまえ)
あなた
あっ、ううん!なんでもないよ//
ジョングク
ジョングク
ふーん?ㅎ


アッパ
待たせたね
(なまえ)
あなた
アッパ!
アッパ
あああなた…久しぶりだな、元気だったか?
(なまえ)
あなた
うん…なかなか帰って来られなくてごめんなさい
アッパ
そんなことはいいんだよ、お前が元気でいるならそれでいい
(なまえ)
あなた
うん……
(なまえ)
あなた
あのっ アッパ、それでね
アッパ
…ああ、
ジョングク
ジョングク
あの、初めまして。
チョン・ジョングクと言います。
ジョングク
ジョングク
今日はお願いがあって来ました。
お忙しい中お時間を作ってくださってありがとうございます。
(なまえ)
あなた
、、、



今までに聞いたこともないくらい

あまりにも丁寧な物言いをするグクに

びっくりして

彼のことをまた見上げてしまった


真っ直ぐに

アッパのことを見つめて

真剣な眼差しを向けているその視線が


チラッと一瞬

私に移って


ジョングク
ジョングク
僕のことなんだと思ってるの?ㅎ



びっくりしてる私の心の中なんて

見透かしてるようなことを言うから

さらにびっくりして 笑っちゃった


オンマ
あらあら、そんなに緊張なさらないで


オンマが

トレーに4人分の飲み物を載せて運びながら

にこやかに

グクに声をかけた


オンマ
一緒に暮らしたいのよね?
オンマ
あなたから聞いてますよ
ジョングク
ジョングク
はい…!
今日はそのお願いに上がりました
アッパ
なんで急に同棲なんだ?
(なまえ)
あなた
あのね、!



私が説明しようとしたのを

グクが 静かな視線で制止した


前もって

彼に言われていたことがある


ジョングク
ジョングク
 " 全部の話は…僕から説明するから " 
ジョングク
ジョングク
 " あなたは何も言わなくていい。
 ただ…隣にいて? "
ジョングク
ジョングク
 " 僕が本当に困ったときには… 
 助け舟を出してほしい "


こんなに誠実で

こんなに頼りになるんだって


そんな人が

私の恋人なんだって


なんだか 目頭が熱くなった


私の隣で

今回の事の顛末を

アッパとオンマに説明してくれてるグク


オンマには

私からも電話で伝えていたから

にこにこ微笑みながら

話を聞いてくれていて


アッパにも

オンマから予め

このことは伝わってるはず…だけど


一向に崩れない、険しい表情

もしかして……だめ?

娘の同棲なんて許せないって思う父親だった?


なんて


私は的はずれなことを考えてたんだ


アッパは……

グクの話を聞きながら

見定めていたんだよね

彼のことを


オンマ
あなた、ちょっと手伝ってちょうだい?
(なまえ)
あなた
えっ?
ジョングク
ジョングク
…いってきて?
(なまえ)
あなた
あ……っはぁい、


オンマが

急に私に手伝ってって言いながら

キッチンへと私のことを呼んだ


(なまえ)
あなた
わぁ、ケーキ♡焼いたの?
オンマ
そうよ〜?だってあなたたちったら、お昼を避けて来るんだもの
(なまえ)
あなた
あー…ごめんなさい
(なまえ)
あなた
彼が…何か食べながら話せるようなことじゃないからって…
オンマ
ふふっ、真面目なのね
(なまえ)
あなた
うん…
オンマ
真面目で…誠実。あなたのことを献身的に愛してくれてるのが…彼の空気から伝わってきたわ
(なまえ)
あなた
オンマ……
オンマ
だから大丈夫よ。アッパだって、本当は緊張してるんだから
(なまえ)
あなた
えっ!?
オンマ
だってアッパですら知ってるわよ?
BTS彼らのこと
オンマ
朝からソワソワしちゃって、ふふ
オンマ
今頃は打ち解けてるかしらね?



オンマが笑いながら そんなことを言うから

なんだか可笑しくて

打ち解けてる2人?

そうなってたら……うれしいけど


オンマが焼いてくれたケーキをカットして

リビングへと運んだら

本当に2人は 打ち解けたみたいで


ジョングク
ジョングク
お父さんアボニム



グクは笑顔で

アッパと会話をしていて

アッパも


アッパ
ジョングクくんは…



なんて、

普通に名前 呼んじゃってる


会社といい うちといい

一体どんな魔法、使ったの?


ケーキをみんなの前に配り終えて

私がグクの隣に腰掛けたら


オンマ
はぜひ、お食事を振る舞わせてくださいね?
ジョングク
ジョングク
あっ…はい!ぜひご馳走になりたいです
アッパ
ジョングクくん、相当飲めるって聞いたぞ?そうなのか?
ジョングク
ジョングク
あっー……いえ、それは…
アッパ
あなたも相当飲むだろう?迷惑かけてないかな?
ジョングク
ジョングク
……どうでしょう?ㅋㅋㅋ
(なまえ)
あなた
ちょっと!///
オンマ
みんなでお酒を飲めたら楽しそうね?
アッパ
そうだな…次は泊まっていきなさい
ジョングク
ジョングク
はい、楽しみにしています
(なまえ)
あなた
なんなの、もう//



うまくいったんだなって

私の助け舟なんて

全然 必要ないくらいに


グクが グクの言葉で

彼なりの考えをしっかり

アッパと話してくれたんだってことに

胸がいっぱいになった











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