第9話

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2021/08/14 09:57








森の中を歩く


そろそろ人気もなくなってきた












狐桜
狐桜
あなたはな人を怖がっているのだ




狐桜が話し始める








多軌透
多軌透
何故怖がってるの?










これはあなたが7歳の時






引き取った女の目当てはあなたへの遺産だった



あなたの父親は名の通った祓い屋だった為遺産は多額の物だった




父親の親族は殆どのものが視る事が出来職業も祓い屋のものばかり


その女も視える人で祓い屋だった




あなたを引き取ったことであなたへの遺産を全て手に入れた女の次の行動は酷いものだった







妖力の強い人間は妖にとってとてつもないご馳走だ



そのことを利用しあなたを囮として妖を捕まえては金を手に入れていった



あなたが死んでもそれは不慮の事故として対応するつもりだったのだろう

妖が視えるものとしては仕方ない事として終わってしまう





そしてある日


とてつもなく強い妖怪の退治を依頼されその女はあなたを連れて行った囮として



最終的には退治は出来た
だがあなたもその女も大怪我を負った

その為女はあなたを他の親族の元へ送った







次の親族の家の人は視えはしないが妖のことは知っていた


その為あなたが居ることで家族に不幸がかかる事を恐れた


そして最悪のことを思いついてしまった

" あなたを殺してしまえば良い"と


殺されそうになりなんとか他の親族に助けられたがそれもまた新たな不幸の始まりだった




最初は優しく友のように過ごしていた
あなたもその親族に懐いていた

だが段々妖への対応に嫌気がさし何処にもぶつける事の出来ないものが溜まりに溜まってしまったのだろう


その親族はあなたに暴力を振るうようになった





そんなことを親族を転々としても同じことの繰り返しをしてきた
























多軌透
多軌透
そんな酷い事を体験してきたのね……………
夏目貴志
夏目貴志
同じ視える人達に
田沼要
田沼要
酷い話だ……………
多軌透
多軌透
私そんな話を聞いたらもっと放ってはおけない!!
夏目貴志
夏目貴志
今の親戚は視える人なのか?
田沼要
田沼要
その人からは暴力は受けていないのか?
狐桜
狐桜
今の奴には見えてはいない
だが暴力は毎日のように受けている
多軌透
多軌透
酷い!!!
夏目貴志
夏目貴志
あの時見た痣はやっぱりそうだったのか……
狐桜
狐桜
見たのか!?
夏目貴志
夏目貴志
腕のを服の隙間から……………………
ニャンコ先生
ニャンコ先生
しかしなんであなたはその事を言わないんだ?
言えばすぐにでもどうにかなるものを
狐桜
狐桜
言っても信じるものはいなかった
夏目貴志
夏目貴志
信じてくれないってのは前にあったのか?
狐桜
狐桜
今まで何度もな
だが皆世間体だの
おかしな子供などと言って
取り合わなかった
田沼要
田沼要
誰に言っても信じて貰えず助けてもくれない
確かにそんな事ばかりなら人を信用出来なくはなるな……………………







森の中をだいぶ歩き家が見えてきた



























―――――――――――――――――


































魅薇
魅薇
ここまで見てくださりありがとうございます(‘∀‘ )



あなたちゃん登場しなかった∑(๑ºдº๑((((



さてあなたちゃんの過去を知りましたね!!!




家に着いて何も無いといいのだけれど…………






次はあなたちゃん登場するよ!!!!!















ではこの辺で










次回




第9話
















お楽しみに!

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