今日から新しい学校
職員室に行き担任の先生と一緒に教室前に行く
もうこうして教室に行くのも何度目だろうか………………
教室がザワつく
先生が生徒に注意する
私は教室の中に入り
黒板に名前を書いた
名前を名乗るとまたザワザワと話し声が聞こえる
夏目……………………
狐桜が言ってた
私の従兄弟の夏目貴志がこの町で暮していると
あの子がそうか
確かに母親にみせてもらった祖母と似ている………………
私も似ている方だと言われるけれども
という事は私とも似ているってこと?
そう色んなことを考えながら席に座る
1限目が終わり私の周りは人で溢れかえっている
いつも初日はこうだ
ひどい!
冷たい!
そんな声が聞こえる
本当にうるさい!!!
いつもこう
好きなだけ色々聞いて後々気味悪がって離れるくせに!!!
最初だけ優しくされたって何にも嬉しくなんてない!
どうせ離れるなら最初から離れていた方が良い!
そうして1日の授業が終わった
後の休み時間は誰も何も話して来ずただ前にいる夏目とその友人が話をしていただけだった
下駄箱に靴を入れ学校から出たところに狐桜が待っていた
そういえば朝に教室まで一緒に行くと言いダメだと言ったんだった………………
狐桜を抱き抱え家に帰る為に森の中に入る
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。