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第3話

始まりがあったのならば終わりもあるもの。
次の出勤日。私は車の中でもずっとあの曲を聞いていた。
噛み締めた君の記憶 木漏れ日の匂い

置いてきた何かはもう ここにはないけど···
この不安の気持ちは、他のスタッフに見せては行けない。

そう思いながら聴いていた。
仕事が始まり、午前のレクが終わると看護師さんたちが介護の異動について話していた。

私は思わず言ってしまった。少しは不安がなくなるかなって思ったからだ。
「介護は、交換になるみたいですよ。私異動になりました。」
って。
皆驚いていた。
「そうだよね。もう3階にいて長いもんね。
でも丘町さんの方が長くない?」
そんな話をしていた。
「丘町さん、新人指導することになったらしくって」
「ああーそんなこと頼まれていたわ。」
「まぁ頑張ってね!」
と、励ましはもらったが、まだ不安だった。
休憩時間、看護師さんに聞かれた。
「2階に行くこと嫌じゃないの?」
って。
「嫌ではないですけど、不安ですね。」
と返事した。
「嫌じゃないんだ。まぁ大変だろうけどね頑張れ」
みたいなことを言われた。
私はお礼だけを伝え、休憩をあけた。
夕方になって、入所者さんの食事のお手伝いをしていると、夜間勤務の看護師さんが話しかけてきた。
「異動になったんだって?」
って。
「そうなんですよ」

と、返事すると
「2階は認知の人が多いから、何やってるか分からないし、大声とかだしてる人は目につくけど、おとなしい人は目に行かないことがあるから。
頑張ってね。」
とアドバイスをくれた。

だが不安な気持ちはそのままだった。
私はその日も不安でしょうがなかった。


家に帰ってもため息ばかり。

私は父に今の気持ちを伝えることにした。


話をしている最中に、涙が出て来た。
父は
「その気持ち正直に伝えた方がいいよ。」
と言ってくれた。

私は改めて師長さんに話そうと思った。