家に帰って、親に早速話した。
「2階に異動になった···」
ってことを。
主任さんも一緒に行くこととかも交えて話した。
でも家に帰って冷静になり、考えれば考えるほど
2階に行くことが不安でしょうがなかった。
自分で必死に
「大丈夫。主任さんも一緒に行くから大丈夫。」
と心の中で呟いたが、駄目だった。
心が押し潰されそうだった。
怖い。怖い。怖い。怖い。怖い。
そう思うようになってしまった。
そして、私はスマホのメモに、自分の、思っていることを書いた。
「不安でしょうがない。
2階に、夜勤とかで入っているならばまだ不安もない。だが2階に行ったことない私が異動になって、留学生もいるなかで、まだ留学生の子達がまだちゃんと動けない中で、2階の事を知らい私が行って、他のスタッフの仕事に支障をきたすんじゃないか。
メモをして必死に覚え、迷惑を掛けないようにしたいが
不安でしょうがないです。不安で心が押し潰されそうです。
行きたくないわけではないんですが、不安過ぎて、何かやってしまうんじゃないかって思うと怖いです。」
そう書いた。
そして、その胸のうちを師長さんに話そうと思った。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!