パチ
翔太は話してくれた
男と戦って
鉄パイプで頭をぶん殴られるところは覚えてる
その後私は頭から血を流して倒れ
それを咲夜さんと辰哉,照,翔太が見つけて
救急車に運ばれて今この状態
今病室にいるのは私と樹と翔太
辰哉達は忍者に報告しに行ったらしい
この後仕事なのに倒れちゃった
後でメールでごめんねって伝えておこ
暗い空気が病室に響く
渡辺 田中『...、』
そう言って樹と翔太は出ていった
・・・・・・。
私は...忍者がデビューするまで生きれるのだろうか
もしかしたら明日死ぬのかもしれない
明るいことを考えたい。
忍者の頼りになることをしたい
けど、
ガラガラ
医者『あ、驚かせてしまってすみません。 磯野あなたさん。 お話がありまして...』
嫌な予感しかしなかった
医者『この画面を見てください』
見せられたのは私の脳の中のレントゲン写真
医者『あなたさん 余命持ちなんですってね。』
医者『ここは元々あなたさんの頭の中にいたやつです。 海外の有名な病院で手術したとお聞きしました』
医者『ちょっとは治ったんですよね? 』
医者『...その直したところがまた広がっています。 もっと言うなら前より酷くなっています。』
医者『生きられるのも...長くて』
医者『"5ヶ月"です』
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!