目が覚めると隣にはもう彼は居なかった。
あれ?着替えに行ったのかな?
時刻は8時半。
すると、キッチンから物音が…
彼はもうカッコイイ私服に着替えてテーブルには美味しそうな料理が並んでいた。
彼は悪戯な笑顔で笑った。
私は朝食を完食すると、彼がお皿を片付けている間に私は着替えて、化粧や髪の毛を整えた。
彼は照れくさそうに笑って、私の手を握った。
彼と手を繋ぎながら家を出て彼の車に乗る。
行き先はショッピングモールと決めて、春馬くんの運転で向かう。
途中途中で、彼の運転している姿を見るとかっこよ過ぎて胸がドキドキしていた。
ショッピングモールに入ると手を繋いで店を巡る。
すると、、
可愛らしい青と赤のペアマグカップ。
私達は即決して買ってしまった(笑)
色々と買って、いつの間にか私達は同棲するんではという程の買い物した。
少し疲れたのでガーデンで休憩する事になり、彼はアイスクリームを買ってくると言ってお店へ向かった。
?「へぇ、てめぇが組長の女?」
すると、ガラの悪い男達が私を囲む。
?「いい女貰いやがって…ちょっと来いや」
私は腕を引っ張られ、人目の少ない所に連れて行かれた。
?「あの組長には散々な目に合わされてきたんだよ。だから組長の女をボロボロにしたらおもしれぇだろ?」
私は行き良いよく床に叩きつけられた。
腕を掴まれ、馬乗りにされた。
その瞬間。男の人達のやられる声が聞こえた。
?「誰にやられた!?」
そこには、見た事の無い春馬くんが居た。
指を鳴らすと、男達に向かって殴り掛かる。
私の上にいた男を壁にぶつける。
すると、彼は何故持っていたか知らないけれどポッケから小刀を出し男の掌に刺した。
春馬くんはそのまま男を離すと、男は手をかばいながら逃げていった。
春馬くんはあの優しい笑顔で私を抱きしめる。
私は彼と元の場所に戻り、荷物とアイスを持って帰る事にした。
家に着くと、彼は自分の部屋に帰り、私も自分の家に帰った。
何故か少し、寂しく感じてしまった。
すると、隣の春馬くんの家から声が聞こえてきた。
私は気になって耳を壁につけた。
いつもの春馬くんでは無かった。多分あの人達の所に電話しているのかな…
彼の電話の受話器から、騒ぐ声が聞こえる。
春馬くん……
すると、春馬くんの部下なのか。
片付け終わったという声が聞こえた。さっきの騒ぎは殺られてしまったのか……
私はソファに座って考えながらテレビを見た。
玄関から声が聞こえる。
彼の手には沢山のアイス。
彼はお皿にアイスを盛り付け、私の隣に座る。
私達はアイスを食べる。
彼は私の顔見ずにアイスを食べながらそう言った。
すると、彼は私をソファに押し倒す。
彼の真っ直ぐな視線に私は何故か…
初めて彼に好きと伝えた。
私達のアイスはもう…溶けていた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。