第26話

体温
1,494
2020/03/24 10:17
計らせたくない!という勝利くん。



風磨くんが計らせてくれないと言ってはいたものの、ストレートに伝えても計らせてくれないとは………
あなた
添い寝してほしい、というお願いを聞いたので。


もし、体温を計ってくれたらチャラにしましょう。
この提案、飲んでくれるのか………




























私と勝利くんの間に沈黙が流れる。
佐藤勝利
……………分かったよ。



あなたちゃん、俺のお世話してくれたから特別に計らせてあげる。
渋々………といった感じで勝利くんが折れた。



ポケットに入れていた腋窩体温計を取り出し、勝利くんに渡そうとするが、私は手を止めた。
佐藤勝利
………どうしたの?
あなた
ちゃんと脇に挟んでくれないと困るから私が挟みます!
私の発言に拍子抜けしたのか、ぽかんとしている勝利くん。



ぽかんとしている間に勝利くんの脇に素早く入れる。
佐藤勝利
………ねぇ、なんで慣れてるの?
ちょっと拗ねたような勝利くんの声が聞こえた。
あなた
慣れていますかね…?


兄の体温も計ることが多かったですし、何より今は子ども相手にしょっちゅう計っているので。
嫌がる子どもに申し訳ないと思いながらも歌を歌ったりふれあい遊びをしたりして気をまぎらわせながら計っている。



私の言葉を聞いて少し勝利くんの表情が明るくなった気がした。





















体温計が測定完了の合図が鳴ると体温計を取り出す勝利くん。
あなた
37.3℃だね。


明日には良くなってるかな。
佐藤勝利
本当にあなたちゃんのおかげだね!



ありがとう!
勝利くんからお礼を言われてしばらくすると健人くんから夜ごはんの準備が出来たことを知らせる通知が来た。
あなた
ごはん出来たみたいですよ!


行きましょう!
ごはんの準備ができた旨を伝えて一緒にリビングへ向かった。
作者
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今日は久しぶりに折り紙を折ってみました!


日本ではキリスト教行事の中でマイナーな方かもしれないけど、イースターバニー(Sexy Zone)を作ってみました!



見えるかな…??( ˊᵕˋ ;)

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