第22話

熱の日*
1,586
2020/03/20 12:51
勝利side

熱を出したのはいつぶりだろう。


体がだるいなと思う時は栄養ドリンクを飲んで体を騙しながら仕事をしていた時もあった。


このようにオフの日に体調を崩すのは久しぶりだ。


目を覚ますと、額になにか貼ってある感じがして手で触ってみる。


冷えピタだと確信した。


ベッドサイドにはスポドリまで用意されていた。



スマホを確認するためにベッドサイドで充電していたスマホを手探りで取る。
佐藤勝利
風磨くんから…………?
通知を読むと、あなたちゃんが俺の面倒をみてくれるとのことと、体温素直に計らせろということだった。
佐藤勝利
あなたちゃんが……看病してくれるの…?
そう呟いた時、部屋の扉をノックする音がした。
佐藤勝利
はい。
あなた
失礼します。



……あ、勝利くん起きましたか?
扉を開けてひょこっと顔を覗かせた彼女は俺が起きているのを見ると、笑顔を見せる。




入ってきた彼女はお盆を持っていて、お盆の上を見れば小さな土鍋と蓮華が乗っていた。
あなた
お昼時なのでお持ちしましたが、お腹は空いていますか?
佐藤勝利
うん、お腹空いてきちゃった。



お粥作ってくれたの?
あなた
はい。



どんなものが好きか分からなかったので、塩がゆにしました。



梅干しと鮭を別皿に分けてありますのでお好みで使ってください。
取り皿用の茶碗に分けて俺に渡す。
佐藤勝利
じゃあ………いただきます。
湯気をたてているお粥を蓮華ですくって食べる。



ほどよい塩味がきいていて優しい味がした。
佐藤勝利
おいしい………
あなた
良かったです!



おかわりもあるので、是非たくさん食べてくださいね!
味の感想を彼女に伝えると彼女は安堵した表情を浮かべていた。






あの後、お粥を完食した俺は薬を飲んでまた横になった。
佐藤勝利
ごちそうさまでした。



あなたちゃん、ありがとね。
あなた
完食してくれて嬉しかったです。



早く元気な勝利くんとお話したいです!
佐藤勝利
それじゃあ、早く治さなきゃね。
そういって俺は瞼を閉じた。
作者
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82件のハート、ありがとうございます😂😂





そして、昨日の物語の最後に作者の呟きに対して3名の読者様がコメントしてくださりました。




こんな作品を面白いと言っていただき、本当に感謝しております。



1人でも読者様が面白いと言ってくださるのであれば、その方が飽きるまで続けていきたいと思っております。




拙い作品ですが、作品、そして作者をどうぞよろしくお願いします🥺

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