君は、写真が好きだったよね。
常にカメラを持ち歩いてさ、
一度、聞いたことがあった。
満面の笑顔で言う君と
背景の茜色の夕陽がよく映えていた。
君の両親がカメラマンで
貰ったカメラをずっと大事に持ってたよね。
そう言って笑う君は
俺の心から、俺の瞼の裏から剥がれることは1度もない
そしてまた、そんな君が好きだった。
ずっと、カメラと一緒で、写真が大好きで、
ずっと俺が好きなあなたの下の名前だと思ってた
そう、思ってた、。勘違いしてたんだ。
俺が掴んだ君の腕は
俺が知ってるよりもずっと白く、ずっとずっと細かった
なんであんなことになったのか、。
それはあなたの下の名前の両親が事故でなくなったからだろう。
家族で旅行した帰りの事だったらしい。
両親を亡くし、あなたの下の名前だけが残ってしまった
それから君は変わってしまった。
俺の知ってる君じゃなくなった。
もうッ、
それから数日後のことだ。
君が事故の後遺症で
記憶喪失になったのを知ったのは、。














編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。