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ピンポーン
ガチャッ
るぅとくん…連絡もせずに僕の家に来るって事は何かあったのか…
とりあえず僕はゆっくりでいいよ。と話しかける。
すると、るぅとくんはこう言った。
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昨日人を殺したと言って現れたのは僕と仲のいいるぅとくん。
しかも梅雨時だと言うのに傘も持ってなくてるぅとくんはずぶ濡れになっている。
雨に濡れてて分からなかったけど、るぅとくんは何故か泣いていた。
夏が始まったばっかだと言うのにるぅとくんは震えてる。
そんなるぅとくんに僕は言ったんだ。
僕はるぅとくんが拒否すると思っていた。
ただ、こんな状況に置かれているるぅとくんの事が放っておけなかった。
僕の悪い癖だ。
るぅとくんはしばらく黙っていた。
するとるぅとくんは、
と、承諾してくれた。
とりあえず僕はるぅとくんを家の中に入れて、タオルとコーラをるぅとくんに渡した。
るぅとくんは無理矢理作った笑顔で
と言った。
そして僕はるぅとくんに
しばらく間を置いてるぅとくんは
とだけ答えた。
僕は無理にとは言わないよ。と言おうとした。
だけどるぅとくんは
だからあの時…
いつもより強引に家に返そうとしてきたのか…
飛び降りろ…?
首を切るにしても飛び降りるにしてもるぅとくんが…
友達…か
そりゃあ…そうだよね
だってるぅとくんには絶対忘れられない親友がいるもんね。
僕なんかが…
莉犬くんと、張り合えるわけ無いよね…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!