第12話

~⑫~
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2020/09/13 14:13
せっせとご飯を食べて、マネージャーとしての活動をして1時間。

女子たちのキャピキャピした声が聞こえて、何事やと上を見るとギャラリーに同じクラスの女子がいた。
甲高い声で話し、前髪を気にするように鏡を出していた。
その光が反射し、先程からアランくんの顔に当たっているのだ。
試合、ましてや練習。
そんなことあってはならない。
光はなるべく遮断するべきだし、部活中であるのに、あのような声で話されては集中できない。
宮 あなた
宮 あなた
そこの女子!鏡直して!
ちょっと張った声を出すと、大きな舌打ちが聞こえた。
私の方を見て、指をさしながら笑っている
コソコソ言うなら、出て来いや
そんなこと言えんのに、ようそんな集団で言えるよなぁ
選手が飲み終わった籠を持って、水道へ向かった。




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