第22話

~⑳~
1,360
2020/09/15 09:45
菜月
菜月
あなた!
ボールが軽快な音を鳴らして、上に上がる
体育館のライトが目に染みて、チカチカするが、全国の会場の方がもっと明るいと思うと目が開いた。
手に綺麗に収まるボールは、既にスパイカーの先へ向かっていて。
宮 あなた
宮 あなた
頼んだで
そうポツリと漏らすと、床のバウンド音で試合が終了した。
スパイカーである菜月は満足そうに微笑んでいた。
菜月
菜月
宮、またうまなったな
宮 あなた
宮 あなた
ありがとう
留学から帰ってきて2度目の練習だが、アメリカで身についたことは落ちていない
菜月
菜月
菜月さんは心配しとったんよ?
宮 あなた
宮 あなた
そんなんメール見たらわかるわ、笑
菜月は毎日1度はメールを送ってくる面倒な女だ。
初めは嬉しかった覚えがあるが、途中から面倒くさくて返さなかった。
菜月
菜月
やっぱり私らには宮が必要やわ
宮 あなた
宮 あなた
…当たり前やろ、
自信ありげに答えると、デコを思いっきり叩かれた。痛い。ぴえん⤵︎ ︎ぴえん⤴︎ぴえん→ぴえん⤵︎ ︎

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