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第3話

1日目 朝(2)
31
2022/03/19 10:33
おじいちゃん
おーい できたぞぉ
火の神(ヒノカミ)あなた
はーい
今行くー
タンタンタン
おじいちゃんは神社の仕事は得意でも
家事全般は苦手らしい
だけど私が引き取ってもらってから
料理も頑張って練習していたのを私は影から見てた


だから夜ご飯くらいは私が作っている
昼、夜の家事は私
朝はおじいちゃん
という感じ
火の神(ヒノカミ)あなた
わぁ〜 美味しそう
いただきます
今考えれば引き取るのに考える時間が沢山あったはず
家事が苦手なのに子育てとか考えると感謝でしかない
午前6時40分
火の神(ヒノカミ)あなた
じゃあ行ってきます!
おじいちゃん
そういえば今日は帰りが遅くなるからのぉ
火の神(ヒノカミ)あなた
はーい
今季節は春
神社から学校への道には桜なんて咲いてないが
近道…いわゆる『裏道』は桜のルートのように
満開に桜が咲き誇っている
火の神(ヒノカミ)あなた
…綺麗
ザッザッザッ
ゆっくりとしかし淡々と私は学校までの裏道を歩いている
するとどこからか
 にゃあ〜…
か細くそれでいて助けを求める『猫の声』が聞こえた
火の神(ヒノカミ)あなた
…どこかな
そしてふと上を見上げると
火の神(ヒノカミ)あなた
…あ
真上にいた
子猫だろうか
身柄がとても小さく1人では生きていけない
1匹の猫が木にしがみついていた
火の神(ヒノカミ)あなた
…どうやって助けよう
いつもならこんな事スルーするのに
何故か今日は『助ける』という文字が私の中にあった
すると奥から何か物音が聞こえた
火の神(ヒノカミ)あなた
(誰…?)
同じ学校の人がここを通るとは考えにくい
そうすると結論で言えば『不審者』ということになる
もうすぐそいつの姿が見えた…と思ったが
木陰から出てきた人物を見て握っていた防犯ブザーが手からすり抜けた
火の神(ヒノカミ)あなた
は…(担当の教師?)
そこには入学してちょっとした頃に挨拶に行った私の担当の教師だった

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