季節はすっかり春になったけど…
私たちの関係は変わらず。
ジミンのことは好きなんだけど、
大切な親友だからこそ踏み込めない自分もいて…。
親友以上恋人未満の関係が続いていた。
そして桜も散って、新緑の季節。
私の誕生日がやってきた!!
ジミンが誕生日を祝ってくれるとのことで、
1日予定を空けていた♡
約束の時間に車で迎えに来てくれたジミン。
助手席のドアを開けてくれたジミン。
座るとフロントガラスのところに小さい箱が…!!
運転席に戻ってきたジミンが言った。
箱を開けるとスワロフスキーのヒヨコが入っていた🐥
ジミンは私のシートベルトを閉めようと右手を伸ばした!
びっくりするぐらい顔が近くて、
久しぶりのこの距離感にドキドキした…。
それなのに…ジミンはスッと目を逸らして、
何もなかったかのようにシートベルトを閉めて、
車を発進させた。
なんか…ドキドキしたの私だけなの…??
前までのジミンならきっと照れて真っ赤になったり、
キスしてくれたのになぁ……とか考えちゃって、
モヤっとしてしまう…。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。