いつものように、玄関まで送ってくれる優しいジミン。
ただ……ジミンに触れたくて…
手も繋げないこの距離感がすごく嫌で…
ジミンが好きなんだと気づいても、
なんか照れ臭くて…伝え方もわからず……。
でも時間はどんどん過ぎていって、
さよならの時間になってしまった。
バイバイしたくなくて…なんだか物足りなくて…
そしてまだ一緒にいたい気持ちが溢れて…
寂しくて俯いてしまった…。
私の顔を覗き込むジミン…
私はもうどう言葉にしたらいいのかわからなくて、
ジミンに抱きついてキスをした。
びっくりしたのか目を見開いたまま私を見つめるジミン。
そしてもう一度キスしようとした瞬間…
少し悲しそうな顔で微笑み、私の両肩を持って
そっと距離をとった…。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。