第3話

STORY3
182
2018/07/22 14:19

「はぁ...はぁ……間に合うかな」


走りながらポケットに入れたスマホを取り出して見ると、電車が出発するまで5分に迫っていた。


さらに走るスピードを上げて駅に向かった。



「は、肺が死ぬううううううう」


自分の雄叫びとともに。




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「は...あ.....間に合った」


あの後、死ぬ気で走ったおかげでなんとか発車のブザーが鳴り響く電車に乗ることが出来た。



この電車に乗らないともう完全に遅刻決定になってしまう。


高3の夏、進路に関わる大事な時期に近くはきつい。




そのまま電車に揺られて30分


学校のある最寄り駅で人に流されるように駅のホームに降りた。



もう一度スマホで時間を確認する。


ここから学校まで徒歩10分


なんとか間に合いそうだ。



「よし行く.....あ、」


ここで私はあることに気がついた。





「日焼け止め塗り忘れた.....」


朝、急いでいたせいで夏の必須アイテムである日焼け止めを忘れてしまった。



徒歩10分の距離でもこの日差しの中歩くのは辛い.....でももう仕方ない。



「あーあ...また焼けちゃうよ.....」



焼けること覚悟で私は日差しが照りつける道を歩き出した。

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