第7話

STORY7
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2018/07/26 12:42

夢の内容を一通り話し終えると、3人はまた同じく首を傾げた。


「太鼓の音と笛の音...お祭りだよね」


瑠奈が呟く。



「毎日、同じ夢ばっか見ることなんてそうそう無いよな」



「やっぱりそうだよね.....んー...なんでなんだろ」



考えて分かるわけでもないし、もうお手上げ状態だ。




すると今まで何やら考え込んでいた村田くんが、



「もしかしてそれさ...東雲さんの過去と関係があったりして...」



「え...過去?」


村田くんのまさかの発言に思わず目を見開く。



「前に本で読んだことがあるんだけどさ...何か自分の中にある強い想いとか思い出とかが夢に反映するって、ね」


「それって……東雲の中に祭りに関する強い何かがあるかもしれないってことか?」


「まぁ……ただの仮説に過ぎないけど。東雲さんの夢の話を聞く限り、その夢には男の子も出てくるみたいだしね」



「え、何何!?優花の好きな人とか!?」


恋愛の話になった途端に食べているラーメンそっちのけで食いついてくる瑠奈。




「好きな人!?そ、そんな人いないって!!」


「あっやし〜。なんかないの??どこかのお祭りで素敵な男子と出会っちゃった思い出とかさー??」


「そんな思い出ないって.....多分、」





この時、私が瑠奈の質問にちゃんと答えられないのには理由があった。




まだ誰にも言っていない私の秘密。

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