第22話

ハワイ3
1,117
2020/04/14 16:22
あなたside

やばい、寝れない。。。

目を閉じてしまえば寝れると思ったんだけど、頭の中で同じことがずっとグルグルして今夜は寝れそうにない。

3時かぁ。ゲーム組もさすがに寝てるだろうなぁ。

そうだ。みんなと見た星って確か、下の階のちょっとした外に出られる所で見れたよね

眠れそうにないし、ちょっと行こうかな。

みんな起こしちゃったら悪いから廊下を静かに歩く。



あなた ここか、ってあれ?

そこには壱馬君が居た。

あなた 壱馬、君だよ、ね?

恐る恐る後ろから声を掛ける

壱馬 わっ!びっくりした笑笑あなたか。

あなた どうしたの。こんな時間に1人で。

壱馬 いや、あまりに星が綺麗やったから夜もっかい
みにこよーって思って。

あなた あー、なるほどなるほど。

壱馬 そうゆうあなたはなんでおるん笑?

あなた なんか、考え事してたら寝れなくなっちゃって

壱馬 せっかくのハワイやのに考え事なんか
もったいないで

あなた だよね笑笑

壱馬 しかも誕生日やん?

あなた もう終わっちゃったけどね、
はぁ、もう21になっちゃった

やっぱり夜は少し肌寒くて、星を見ながら
何か羽織る物持ってきたら良かったなぁ。なんて思いながら腕をさする

壱馬 ため息なんからしくないやん
それに、21嬉しそうじゃないし。

そう言いながら壱馬君が着ていた上着を掛けてくれる。

あなた わっ、悪いよ、!

壱馬 いーの。風邪ひかれたら困る。

あなた ありがとう

こうゆうことをサラッとできる壱馬君はやっぱりさすがだなぁって。

壱馬 で、?悩み事をどーぞ?

あなた え、いいよ笑笑大丈夫だから

本当は全然大丈夫なんかじゃない。
聞いて欲しい。でも、、やっぱり怖い。

壱馬 じゃあなんでそんなに悲しそうな顔で星見てんの

あなた それは、、

壱馬 慎には隠せても俺はお見通しやで笑

その言葉に思わず俯く。

壱馬 まぁ、無理には聞かんけど
あなたには笑ってて欲しいから
助けて欲しいんやったらしっかり言葉にせな
最年少らしくもっとみんなを頼ってもいいと
思うけど?

壱馬君の言葉に何だか救われたような気がして、今まで我慢してきた物が一気に溢れるように大粒の涙がこぼれた。

後ろを振り向いた壱馬君が驚いた顔で駆けつけてくれる。

あなた っっん。ごめ、ん、壱馬、君。

優しく壱馬君に抱き寄せられて、一気に壱馬君の匂いに包まれる

壱馬 よしよし、辛かったなぁ。
もっと早く声掛けてあげるべきやったなぁ
1人で抱え込まさせてごめんなぁ

頭を優しく撫でながら、大丈夫。大丈夫。と何度も言ってくれる。

壱馬 あなたに何があってこうさせたんか
分からんけど、それ俺と半分こしよ

あなた え、、?

壱馬 辛いことは誰かに話して共有することで
楽になる事もあんねん笑笑
だからできれば話して欲しいな

あなた 誰にも言わないって約束してくれる?

壱馬 うん。絶対言わんよ。約束する。

優しく微笑みながら頷いてくれる壱馬君を見てたら、話してしまっても大丈夫かなって。
そう思えた。

あなた 実はね、22歳になったら、、
私、結婚するの。

壱馬 え、、、?は、、、?

あなた それにね、RAMPAGEも辞める。

壱馬 、嘘やろ、、?頭追いつかんて。
結婚?辞める?え?

戸惑うのもしょうがない。

壱馬 ちょっと待って。整理させて。
後1年したらあなたは結婚して
RAMPAGEを辞めるってこと、?

あなた そうゆうこと。

壱馬 なんでっ?ってか誰と結婚すんねん
あなた彼氏おったん?

あなた いないよ、

壱馬 じゃあ、

あなた この人。

そう言ってお父さんに送られたLINE画面を壱馬君に見せる。

壱馬 誰これ。俺達の知らん人?

あなた うん。私も知らないもん。

壱馬 え、待ってどゆこと?
あなたは知らん人と結婚するん?

あなた そう。

壱馬 あなたは、それでいいん?

あなた っっ、!嫌に、嫌に決まってる!
好きでもない人と結婚なんて、
それに私辞めたくないよ。
もっとみんなと踊ってたい!
馬鹿なことして、笑って、泣いて、
もっと一緒に過ごしたいっ、。

壱馬 あなた、、。それは、お父さんが関わってるんか

あなた うん、、。お父さんの仲良い会社の社長の息子
だって。

壱馬 でも、あなたの意思じゃないなら、

あなた 違うのっ、そうゆう約束でLDHに入ったの。
最初は私が跡継ぎって言われてたけど
私がどうしてもってお願いして、
22になるまでって約束で許して貰えたの

壱馬 そんな、、

あなた 何回も言おうとしたけど、みんなと過ごす度に
RAMPAGEのみんなが大好きになっていって
気づいたらもう21になってた、
どんどん後戻り出来ない歳になって、
私、どうしたらいいか分からなくなって

止まることを知らない涙がひたすら頬を流れていく

壱馬 あなた、

話した事で嫌われたんじゃないかって不安が私を襲う。

壱馬 今まで辛かったなぁっ、、。
話してくれてありがとう、っ

思わぬ言葉にびっくりして、壱馬君を見つめると壱馬君も涙目になって俯いていた。

あなた なんでっ、?こんな、、優しいの?
嫌いにならないの?私、最低だよ、

壱馬 今までどんだけあなたが辛い思いしてきたか。
嫌いになる訳ないやろっ

そう言ってまた強く抱きしめてくれた。

壱馬 あなた、しんどいかもしらんけど
このことはみんなに言うべきやと思う。

あなた でも、っ、

壱馬 大丈夫。俺がついてる。絶対味方やから。

『味方』どこかで聞いたことのある言葉に引っかかる。

あなた あ、っ、慎君。

首元で光るネックレスに目線を向ける。

壱馬 慎?あいつ、ずっとあなたのこと気にかけてた
今日も、大丈夫かなって、

あなた なのに、私、嘘ついて、、

壱馬 なんで、、?俺には話してくれたのに
いつも何でも話し合ってる慎には
話さんかったん?

あなた いつも、何でも相談できたはずなのに、
このこと話してしまったら
嫌われちゃうって思ったら悲しくて、

壱馬 それって、

あなた 結婚のこととか、慎君に知られたくないって
思う自分がどこかにいて、
なんか最近、私おかしいのっ
慎君といるとすっごいドキドキして、

壱馬 あなた、よく聞いて。
それは、あなたが慎を好きってことやで

あなた えっ?私が?

壱馬 慎と話してる時のこと思い出してみ?

慎君と話してる時はすっごく心地よくて楽しくて嬉しくて、ずっとこの時間が続いたらいいなって。心から思えた。

あなた 私、慎君といる時の自分が1番好きだし、
これから先も、1番近くで慎君に見てて欲し


壱馬 ふはっ笑笑うん。もう答え出てるやん

あなた そっか。私、慎君が好きなんだ。

壱馬 やっと気づいた笑笑この鈍感め笑。

あなた 壱馬君、ありがとうっ、

壱馬 これだけは言わせて、

あなた うん。

壱馬 何があっても、RAMPAGEのみんなは
絶対あなたの味方やし、
嫌いになったりせえへん。

あなた うん、っ!

壱馬 だから、明日しっかり伝えよう。

あなた 分かった、っ、

壱馬 じゃあ、明日の体力残すためにそろそろ寝よか

あなた うん、!、あの、

壱馬 ん?どしたん?

あなた 壱馬君に相談出来て良かった。
本当にありがとう、
私、慎君を好きじゃなかったら
きっと壱馬君のこと好きになってた笑

壱馬 えっ//?

あなた おやすみっ!

壱馬 え、あ、おやすみ

壱馬 あんなんあかんやろ/////

最後にあなたは大きな爆弾を落としていきましたとさ。

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