〜放課後〜
そうして、雪と別れた日香里は廊下で人がいなくなるのを待っていた
その様子を見ていた雪は
ひどく悲しい表情をしていた
まるで、罪悪感に包まれているかのように
人気がなくなった教室に一歩足を踏み入れたら、窓の外を見ていた慎太郎が目に映った
そう言うと、慎太郎は振り向き応えた
慎太郎は窓の手すりから手を離し、こちらへと体を向けてきた
いつものように、少し冷たい態度
初めて話した人は感じ悪いと捉えるかもしれないけど、3年間慎太郎を見てきた日香里にとっては、そこもかっこいいところ
慎太郎は、しっかりと日香里を見ていた
手汗はすごいし
ほぼ過呼吸寸前
冷静にならなければ
日香里は意を決っして、想いを伝えた
慎太郎くんの目なんて見れない
怖くてみれない
慎太郎はずっと日香里を見つめている
そして慎太郎が口を開いた
to be continued
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。