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「おじゃまします」
テヒョン『俺の部屋覚えてる?』
「まぁ…うん」
テヒョン『じゃあ、先行ってて。俺、飲み物持ってくるから。…なんでもいい?』
「うん、ありがと」
テヒョン の部屋は ,ここだったよね ?
入ってみると ,微かにバニラの香りがした 。
テヒョン の匂いだ 。
男の子って感じの部屋 …
やっぱ ,男子だなぁ って感じる 。
部屋を見回していると テヒョン が入って来た 。
テヒョン『ごめん、汚いねㅎㅎ』
「ううん、綺麗だと思うよ?男子にしてはㅎㅎ」
テヒョン『あ、オレンジジュースで良かった?』
「うん」
テヒョン に飲み物を貰って ,ソファに並んで座る 。
沈黙が続く …
結構 ,気まづい 。
「…」
テヒョン『…』
テヒョン が沈黙を破る 。
テヒョン『あっ、あのさっ…』
「ん?」
テヒョン『あなたはさ、なんでOKしてくれたの?』
「えっ……うぅ〜ん…」
急にそんな事聞かれても困る 。
でも ,テヒョン の事は確かに好き … だと思う 。
恥ずかしいけど ,ちゃんと言わなきゃ 。
「テヒョンが好きだからだよ?………/////」
テヒョン『///』
「ちょ、自分で聞いて照れないでよっ、ㅎㅎ」
テヒョン『いやっ…だって、面と向かって言われたら、照れるじゃん?』
「まぁ、…そうだけど」
テヒョン『俺さぁ…ずっと不安だったんだ』
テヒョン は急に ,悲しい目をする 。
それはきっと ,私が原因なんだろう …
そう考えると ,胸が締め付けられて苦しい 。
「な、何が?」
テヒョン『あなたが、グクに取られるんじゃないかって…』
グク は 私と テヒョン の幼馴染 。
因みにもう1人幼馴染がいる 。
小学校からの親友 ,ハウン
ハウン は多分 … テヒョン が好き … だと思う 。
だから正直 ,ハウン への申し訳ない気持ちも無い訳では無い 。
「…え?」
テヒョン『だっ、だって…ずっと、あなたはグクの事…好きだと思ってたから…』
「ㅎㅎ何言ってんの!私が好きなのはテヒョンだけだよっ」
テヒョン『…っ//お前!可愛いこと言うなよ』
「か、可愛い!?どこが!?」
テヒョン『全部』
「…/// てか、私も聞きたいことあるんだけど…」
テヒョン『なに?』
「なんで…私みたいな、別に可愛くもないしなんの取り柄もない私を好きになってくれたの?」
テヒョン『…お前には分からなくていいの。てか、私みたいな、とかやめろよな…俺が選んでやったんだぞ、お前を。』
「えぇ、教えてよ~………ってか、なんで上から目線なのっ!ムカつく!」
テヒョン『ㅎㅎそんな怒ってたら血圧上がりますよ〜?ㅎㅎ』
「うるさいっ!私、まだ18歳だし」
テヒョン『冗談だってㅎㅎ』
「…テヒョンのばかやろ〜!」
テヒョン『………』
えっ ,私なんかまずいこと言った ?
なんで ,黙るのよ 。
… そんな事思っていたのもつかの間 ,
私の唇に プニッ とした感触がした 。
「っ…!//」
テヒョン『ごめっ…あなたが可愛すぎて、つい…///』
「…///」
きっと ,今の私は耳まで真っ赤なんだろう
体が熱くなるのを感じる 。
ファーストキスがこんなに幸せなんだって ,
初めて知った 。
その後 ,テヒョン は何度も私にキスをしてきた 。
「んっ…」
テヒョン『ん、…/』
「テヒョンッ…苦しいっ、」
テヒョン『…あっ、ごめん』
「…もうこんな時間」
時計を見ると ,8時を指している 。
外も真っ暗だ 。
テヒョン『ほんとだ…送ってくよ』
「え、いいよ。迷惑だし」
テヒョン『変な奴に捕まる方が迷惑』
「……わかった、ありがとう」
テヒョン『ん、』
テヒョン の部屋を出て ,リビングに行き ,
テヒョン のお母さんにお礼を言って
私達は外へ出た 。
テヒョン『今日…めっちゃ幸せだった』
「私も、…今日でもっと、テヒョンの事好きになったよㅎㅎ」
そう ,微笑むと テヒョン の顔は ボッ と赤くなった 。
テヒョン は恥ずかしいのか ,俯いてしまった 。
「ふふっ、テヒョン可愛い」
テヒョン『あっ、あんまからかうな…//』
「ㅎㅎ」
テヒョン は拗ねて ,口を尖らせている 。
そんな所も愛おしい 。
… あっという間に家につき ,テヒョン に
お礼を言うと ,またキスをしてきて ,
″ 仕返し ″
そう言うと ,嬉しそうに帰っていった ___
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。