第32話

拓篤るーと3
814
2020/01/23 10:58
逃げてきた道をまた戻り、収録現場に到着。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
あ!2人とも遅いですよぉ〜!
「2人とも」とは言ってるいるけれど、私の方に視線が来ない。

体ごと拓篤の方に向いていた。
保志綾音
(新手のいじめか(笑))
なんて変なことを思いながら拓篤と一緒に他の人に挨拶をしに行った。
もちろん、ぶりっ子さんには軽くニコッとするだけであとはスルーした。
監督
それじゃ、そろそろお願いしまーす!
全員
おねがいします!
数時間して収録は終了した。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
保志さん!
喫茶店に行きましょ?
保志綾音
あ、はい。
それじゃ拓篤。あとで連絡するね!
寺島拓篤
うん。気をつけてね
他の皆さんに「お疲れさまでした!」と声をかけてぶりっ子さんと外に出た。
保志綾音
どこの喫茶店行くんですか?
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
近くにいいとこがあるんだよ〜
保志綾音
そうなんですね
男性が居なくなったからか少し雰囲気が変わった。
保志綾音
(嫌な予感するなぁ)
その雰囲気からなにか愚痴などを言われる気配がして嫌な気がした。
5分ほど歩くと落ち着いた感じの喫茶店に着いた。
店員さんに席を案内され紅茶を頼んだ。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
ねぇ?
保志綾音
なんですか?
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
拓篤に近づくのやめてくれない?
保志綾音
え?
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
だーかーらー
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
近づくのやめてって言ってるの
予想通り嫌な予感はまぁあたった。

なるべくはやく済ませたかったのだけど、長く続きそうな感じがした。
保志綾音
そう言われても…
私と拓篤は仲良いだけなんですよ
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
それにしては距離近いじゃん?
保志綾音
そうですか?
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
寺島さんに近づいていいのは私だけなんだよ?
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
私だけお似合いになれるの!
あんたみたいなの一生無理だよね?
保志綾音
はぁ、、
かなり勘違いされていて
それに呆れてため息をこぼしてしまった。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
なによそのため息。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
ねぇ自分の立場わかってるの?
いい加減にしてよ。
保志綾音
もうこっちが限界ですよ!
あまりのしつこさと自意識過剰さに苛立ちを感じて、少し大きな声を出してしまった。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
?!
いつも落ち着いた感じに見られていたから、私が声を荒らげたことにびっくりしている様子だった。
保志綾音
そろそろ、その行動が拓篤を困らせてるって気づいてください!
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
は??あんたのせいで拓篤が困ってるんでしょ?
保志綾音
そのときもあるかもしれませんが、今私が話しているのは、あなたの行動です!
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
私がそんなデタラメ信じると思った?笑
保志綾音
ほんとです。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
は?笑
だいぶ怒っている様子。
だけどそんなの関係ない。
保志綾音
とにかく
保志綾音
これ以上拓篤に付きまとって、変な行動とか発言とかしたら警察に訴えますからね!!
保志綾音
仕事以外のことで拓篤に関わらないでください!!
その私の大声がお店の隅から隅に響いてしまい、その場にいた人が全員こちらに視線を向ける。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
な、、
保志綾音
もう一度言いましょうか?
ファン
あの、、
ファン
今のほんとなんですか??
保志綾音
え?
あ、はい
ファン
私ずっと寺島拓篤さんのファンでして、、
ファン
ファン側の意見なんですけど、やめていただきたいです
大人しめの子が声を出してくれた。
それに驚いてぶりっ子さんは声を出すことをできていなかった。
この様子になんとなく気づき始めたお客さんは、コソコソと言い始めた。
ぶりっ子さん
ぶりっ子さん
もういい!!
一生しないから!!
この場所に居られなく感じたのか、そう言ってお店を出て行った。
........と、静かな時間が数秒。
保志綾音
あ、この場の皆様、大切な時間を奪ってしまい本当にすみませんでした!!
そして、店員さんがたも迷惑かけてすみません!
そう謝るとみんな優しく

『大変だったんですよね?大丈夫ですよ』

『全然大丈夫です〜』

『1人成敗できましたね』

などなど優しい言葉をかけてくれました。
ファン
あの!
保志綾音
はい!
ファン
綾音さんですよね?
私、寺島さんと綾音さんの話している感じがほんっっとに好きなんです!!
あ、あと、綾音さんの曲も大好きです!!
もちろん声もです!
保志綾音
ありがとうございます!笑
ごめんなさい、迷惑かけてしまい、、
ファン
全然大丈夫です!
それでは、これからも応援してますね!!
保志綾音
はい!ありがとうございます
そうして幸せな気分でお会計をして家に向かった。





ぶりっ子さんが、お金を払ってないのはだいぶ後に気づきました。
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ねーと((作者
ねーと((作者
全然投稿できてなくてすみません!!
ねーと((作者
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もうできる限り頑張りますので、よろしくお願いします!!

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