第31話

智兄るーと3
保志綾音
な!?
私は恥ずかしくてぱっと顔を下げた。
前野智昭
キスされるとは思わなかったでしょ?笑
保志綾音
そりゃ誰も思わないよ!!
前野智昭
嫌じゃないんだ?
保志綾音
え?
前野智昭
だって普通なら突き飛ばすじゃん
保志綾音
それは、
保志綾音
なんか
保志綾音
わからない
前野智昭
わからないんだ笑
前野智昭
まぁいいや!
帰ろ
智兄は笑顔で私の手を取り歩き出した。
蒼井翔太
あれ?
智兄とあやねちゃん??
気づけば『あやねちゃん』と呼ばれてた。。
前野智昭
あ、蒼井くん!
仕事は?
蒼井翔太
違うとこでするらしいから移動なんですよ〜
前野智昭
そうなの?
忙しいね。おつかれさま
蒼井翔太
ありがとうございます!
蒼井翔太
えっと、、
2人って付き合って……る?
前野智昭
え、あ、いや!ちがうよ!
智兄は焦って繋いだ手を離した。
保志綾音
私がこけて手を出してくれたの!
蒼井翔太
あ、そうなんだ
ちょっと勘違いしちゃったー笑
と、言って軽く笑う。
蒼井翔太
あ、時間だ。
それじゃこれで!
前野智昭
うん。ばいばーい
少し駆け足で去っていった。
前野智昭
もう帰ろっか笑
保志綾音
そうだね笑
また歩き出した。

もう手は繋いでいない。



少し寂しく感じる。
そう思ったらなぜか


『このまま兄妹のような関係じゃ嫌だ』


と、思うようになってた。
保志綾音
あ、あの、智兄!
前野智昭
んー?
でもやっぱりこの関係を崩したくない思いの方が強かった。
保志綾音
なんでもない、
前野智昭
ほんと?
なんでも言ってね?
保志綾音
うん!ありがとう
やっぱりこのままなのかな