涙が止まらなくて声を押し殺すように泣いて、
泣いて、声がかれるまで泣いた
" 全て夢ならいいのに "
目が覚めたら何もなくなってればいいのに
この子を守れるのは私だけなのに
どうして分かってくれないの
所詮欲しくて出来た子じゃないもんね
私はこんなに愛おしいのに
グクの「待ってよ」「お願いだから」って声に耳も傾けることなく私は自分の育った施設へと向かった
施設内にある教会でお祈りをした
「" どうかこの子が無事でありますように "」
「" この子が無事なら私はどうなってもいいからどうかお願いします "」
すると、後ろのドアから光が差し込む
小学生の頃施設に入った私はよくてひょんとかくれんぼをした
テヒョンはかくれんぼが下手っぴでいつも私のことを見つけられなくて気づけば先に帰ってしまう
そんな時いつも私を見つけ出してくれるのは
ユンギおっぱだった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!