第114話

*(112)🐭
9,964
2020/11/21 11:20





涙が止まらなくて声を押し殺すように泣いて、

泣いて、声がかれるまで泣いた




" 全て夢ならいいのに "







目が覚めたら何もなくなってればいいのに




この子を守れるのは私だけなのに

どうして分かってくれないの


所詮欲しくて出来た子じゃないもんね




私はこんなに愛おしいのに



グクの「待ってよ」「お願いだから」って声に耳も傾けることなく私は自分の育った施設へと向かった



You
You
「久しぶりだな〜」
You
You
「ウサちゃん~ここは、ママとテテおじさんが育った場所なの」
         

施設内にある教会でお祈りをした


「" どうかこの子が無事でありますように "」

「" この子が無事なら私はどうなってもいいからどうかお願いします "」







すると、後ろのドアから光が差し込む



ゆんぎ
ゆんぎ
「お前昔から変わんないなっ」
You
You
「え……?」
You
You
「ユンギおっぱ?」
ゆんぎ
ゆんぎ
「お祈りする時は心で唱えろって前にも言ったろ」
ゆんぎ
ゆんぎ
「お前くらいなもんだよ、声を大にして祈るやつ」



小学生の頃施設に入った私はよくてひょんとかくれんぼをした

テヒョンはかくれんぼが下手っぴでいつも私のことを見つけられなくて気づけば先に帰ってしまう


そんな時いつも私を見つけ出してくれるのは



ユンギおっぱだった

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