第118話

*(116)
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2020/11/24 07:56
てひょん
てひょん
「それでグクはどうするつもりなの?」
ぐく
ぐく
「俺は……あなたを優先したい」
ほそく
ほそく
「でもさあなたは僕らじゃ考えられないくらいに体の変化とか感じてるだろうし」
ほそく
ほそく
「せめてグクさんにだけは味方でいて欲しいと思うよ」
ジミンさん
ジミンさん
「なんの根拠もないけど僕、あなたさんならなんか乗り越えられそうな気がする」 



俺にはない楽観的な考え方でホビホビ〜とか言いながらあの不思議なテンションで笑わせてくれる

男同士の友情も悪くない。





あの時、初めてあなたが朝帰りした日

きっと俺との関係に悩んではけ口が欲しかったんだろう

男女にも体以外の付き合い方があることを知った
彼らに何度救われたか。
てひょん
てひょん
「産まれたら3番目くらいに抱かせてよねっ」
ほそく
ほそく
「ぼく達も楽しみにしてるんだから」


そうだよな、病院であんなに悲しんで1番近い俺まで否定したらあなたも辛いよな、



きっとあなたが辛くなったら行く場所。

あの生まれ育った施設にあなたを迎えにいこう


あなたと赤ちゃんを守るために俺が支えなきゃ




まだまだ泣かせることも多い至らない俺だけど

あなたには俺のそばにいて欲しい


その時は赤ちゃんも。


欲張りな願いかもしれないけど




引き出しから用意していた白い箱をポッケに入れた
ぐく
ぐく
「迎えにいくからね」





あなたの所へ車を走らせた

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